サイエンスキャンプは、独立行政法人 科学技術振興機構が主催し、全国の研究機関や大学の協力で実施される、高校生・中等教育学校生(後期課程)・高等専門学校生(1〜3学年)のための「科学技術体験合宿プログラム」です。
農業環境技術研究所は、2009年のサマーサイエンスキャンプを8月5日(水曜日)から7日(金曜日)までの3日間にわたって実施します。今回は「残留農薬を測定してみよう」、「環境中の微生物の力を利用する」 の二つのコースを設け、各コース4名の参加者に、研究者がどのようにして農業環境の研究に取り組んでいるかを体験してもらいます。
農環研でのキャンプの日程、交通案内、関連資料など、詳細については、サマー・サイエンスキャンプ2009参加者募集のお知らせ をご覧ください。
各コースの内容
A: 「残留農薬を測定してみよう」
安定した農作物の生産には農薬は欠かせないものです。日本では「農薬登録制度」や「農薬取締法」によって安全な使用についての指針が示されていますが、使用方法を誤れば、生産された農作物に基準値以上の農薬が残留したり、環境を汚染したりすることがあります。
そのため、農作物や環境中に残留する微量な農薬を調べることが重要になります。このコースでは、抗原−抗体反応を応用した ELISA (Enzyme-Linked ImmunoSorbent Assay、免疫化学的測定法) を用いて作物や農耕地土壌などに残留する農薬を測定し、適切な農薬の使用について学びます。
B: 「環境中の微生物の力を利用する」
微生物や微生物が作る酵素は、食品加工や医薬品生産などのほか、堆肥(たいひ)の生産や、生分解性プラスチックの分解など、いろいろな分野で利用されています。
このコースでは、酵素や微生物の力を利用して、さまざまなバイオマスを分解してバイオエタノールを生成する実験を行います。用いるバイオマスと微生物によってどのくらいの糖やエタノールが生成されるかを調べ、微生物の働きを学びます。
応募方法
サマーサイエンスキャンプ 2009への参加を希望される方は、サイエンスキャンプ事務局(財団法人 日本科学技術振興財団)の特設サイト にある募集要項の内容をよく確認し、応募締め切り日(6月24日)までにサイエンスキャンプ事務局に申し込んでください。