122.カイコ核多角体病ウイルスp10様遺伝子を用いたバキュロウイルスベクター(1992)

Tomita, S., T. Kanaya, J. Kobayashi and S. Imanishi (1995) Isolation of p10 gene from Bombyx mori nuclear polyhedrosis virus and study of its promoter activity in recombinant baculovirus vector system. Cytotechnology 17: 65-70

1.カイコ核多角体病ウイルス(BmNPV)のゲノム中にイラクサキンウワバ核多角体病ウイルス(ACNPV)のp10遺伝子のホモログが存在することを確認し、これを単離・シーケンスした。

2.シーケンスしたp10様遺伝子の5'側のスタートコドンから上流域のフラグメントを合成し、スタートコドンを潰してNruTサイトを導入した。新たに合成した上流域フラグメントとクローニングした3'下流域のフラグメントをつなげて、トランスファーベクターpBNT1を作製した。

3.トランスファーベクターpBNT1に外来遺伝子としてルシフェラーゼ遺伝子を導入した組換えウイルスを作製し、カイコ幼虫およびカイコ胚子由来培養細胞株NISES-BOMO-15AUc に接種して、遺伝子発現させることに成功した。


 研究成果の目次に戻る