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革新工学センター/農作業現場改善チェックリスト【F3】
【F3】農薬調製、散布に当たっては正しく取扱います。
《なぜ》
- 農薬は程度の差はありますが人体や周辺環境に害を及ぼす危険性があり、取扱いに注意が必要です。
《どのように》
以下の点に配慮して農薬を取扱います。
■農薬が人体に触れたり、吸い込んだりしないようにする。
- ■周囲の環境を汚さないようにする。
- ■体調にも配慮する。
具体的には、
- 1)調製時、散布前
- (1)ラベルの表示事項は必ず読みます。
- (2)専用の容器を使用し、亀裂、破損にも注意します。
- (3)決められた濃度・使用量を守ります。
- (4)体調を整えます、悪い場合は中止します。
- (5)保護衣・保護具を着用します。
- (6)防除機具の点検・整備をします。
2)散布作業中
- (7)散布作業は涼しい時間帯に行います。
- (8)風のない時間帯に散布します。
- (9)圃場外に農薬が飛散したり、湖沼に流れこんで周辺環境を汚さないように注意します。
- (10)連続散布作業に休憩をはさみます。
- (11)作業中の喫煙・飲食はさけます。
- (12)タオル、水を現場に持参します。
- (13)体に異常を感じたときは医師の手当を受けます。
3)散布作業後
- (14)残った農薬の処理を確実にします。
- (15)空容器を適切に処分します。
- (16)防除衣、身体をきれいに洗います。
- (17)飲酒をひかえて早く寝ます。
《追加のヒント》
1)農薬の取扱い、使用法について、各都道府県病害虫防除所、農業試験場等へ問い合わせます。
2)毒物劇物取扱については、各都道府県の保健部・薬務課へ問合せます。
3)容器のラベルの字が小さく、読みにくい場合は、虫メガネを用意します。
4)子供、妊娠中の人を農薬散布現場に近づけないようにします。
5)散布作業後は、カッパや手袋を先に洗ってから脱ぎ、次に手や顔等露出部を洗い、うがい、洗眼してから、全身をきれいにします。
6)農薬で汚れた作業衣の洗濯は、他の衣類、特に乳幼児の衣類等と区別して、単独で洗うようにします。
7)空容器は圃場周辺にそのまま放置しないで、安全に処分します - (自治体、農協等に処分方法を問い合わせます)。
8)誤飲事故の原因になるので、牛乳やコーラ等の容器に移しかえは厳禁です。計量容器は専用のものを使用し、“農薬専用”と注意書きします。
《キーワード》
ラベル表示、保護具使用
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