農作業安全コラム

振動規制の見直しについて

H19年7月 岡田 俊輔

 6月25日付『農経しんぽう』に振動規制の見直しに関する記事が掲載されていました。厚生労働省では振動障害の予防のため、チェンソーなどの手持ち振動工具による作業は、1日2時間以内とするように規制していましたが、近年、機械の低振動化が進んでいることや、振動を評価するための基準が整備されてきていることを背景として、この規制を見直す方向で検討が進んでいるそうです。その代わり、1日に使用してもよい時間を示すため、振動値を表示(注:どういった表示方法になるかはわかりません)することになるそうです。

 振動工具を使用している時は作業に集中してしまい、振動を意識することがあまりないかもしれませんが、強い振動は障害を引き起し人体に有害な場合もあります。かといって、振動に注意しようとしても、一般の方には使用している工具の振動が害を及ぼすほど強いのか知る術があまりありません。振動の表示化により、振動工具の購入時に振動を意識し、適正な使用が増えることを願います。

 

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