生物系特定産業技術研究推進機構
ウルグアイ・ラウンド対策研究開発成果

研究開発業務の概要
1.研究開発業務の概要
 ウルグアイ・ラウンド農業合意関連対策の一環として、「農業に関する技術の研究開発の促進に関する特別措置法」(平成7年法律第5号)に基づき国が定めた基本方針に従って、企業・団体等民間の研究開発能力を積極的に活用することにより緊急かつ計画的に行う必要のある生産現場に直結する革新的農業技術の研究開発を行う。

2.事業の仕組み

 民間の研究開発能力を活用し、計画的かつ効率的な研究開発を行うため、研究開発を実施するにふさわしいと認められる者に対して研究開発を委託し業務を行う。委託研究開発の成果に係る特許を受ける権利等については受託者と生研機構との共有とする。
(1)研究開発の実施
[1]生研機構は、研究開発を民間事業者に委託する。
[2]農業者、農業団体、県等の意見を十分踏まえつつ、現場での実証を行いながら参加型の研究開発を展開する。
(2)成果の普及
 生研機構は、研究開発の成果に関する発表会を開催するとともに、成果の早期普及のため、研究成果の内容に関する情報提供及び当該成果の企業化に際し利用可能な各種支援措置に関する情報提供等を行う。

3.事業実施期間
 平成7年度〜平成11年度

4.研究開発業務の予算額
 資本金50億円(平成6年度補正予算において生研機構に一括出資)

5.研究開発課題名

<稲作分野>水田超低コスト稲作システムの開発
1 大区画水田における水管理の高度化に関する研究開発
2 省力型稲作に資する農業資材等に関する研究開発
3 田畑輪換のための養水分調節技術に関する研究開発
4 消費ニーズに対応した良食味米貯蔵技術等に関する研究開発
<畜産分野>省力・高品質家畜飼養技術の開発
5 牛の省力的安全放牧管理に関する研究開発
6 肉用子牛等の低コスト・大量繁殖に関する研究開発
7 低コスト・高品質・環境保全的畜産に関する研究開発
<園芸分野>省力・高品質園芸作物生産技術の研究開発
8 施設栽培における低コスト・高品質化に関する研究開発
9 機能性素材を利用した省力・高品質野菜生産に関する研究開発
10 果樹栽培における低コスト化・省力化・高品質化に関する研究開発
<畑作物等分野>高機能性畑作物・地域特産作物の活用等地域活性化のための新技術の開発
11 環境保全的な高付加価値畑作物栽培に関する研究開発
12 特定形質を有する畑作物の品種開発に関する研究開発
13 新規地域特産作物等の大量増殖、農地における斜面の整備等に関する研究開発

推進体制図


 なお、「農業技術研究開発特別措置法」は、平成12 年3月末で廃止されたがその付則において研究開発の成果の普及定着については、同法廃止後においても引き続き推進することとされた。

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