分類 |
作物名 |
カラス類 |
ヒヨドリ |
ムクドリ |
スズメ |
カモ類 |
キジバト |
カワラヒワ |
キジ |
シカ |
イノシシ |
サル |
アライグマ |
ハクビシン |
タヌキ |
果樹 |
柑橘類(温州みかん、ゆずなど)
|
○
|
○
|
|
|
|
|
|
|
○
|
【みかん】加害種:シカ
みかんの苗木の食害、葉や樹皮まで食べられる。実は全て食べられてしまい残らない。
撮影:上田
|
|
【ゆず】加害種:シカ
ユズの食害、葉を食べているところ。
撮影:上田
|
|
○
【みかん】
|
加害種:イノシシ(左)、ハクビシン(右)
イノシシは口内で咀嚼して皮を吐き出すことが多いが、場合によっては外皮を足で抑えて内身だけ綺麗に剥がして食べることもあり、その場合はハクビシンとの識別が難しい。
撮影:石川
|
|
○
|
○ |
○
|
○ |
りんご
|
○
|
○ |
△ |
△ |
|
|
|
|
|
|
○ |
○ |
△ |
○ |
日本なし
|
○
【日本なし】
|
加害種:ハシブトガラス
果皮および果肉についているV字型の切り裂きが太く、ハシブトガラスの嘴の大きさである。ハシボソガラスの食痕は、これほど明瞭な太いV字型にはならない。ただしハシブトガラスでも細い食痕になることは多いので、細い場合は種の区別が困難。
撮影:百瀬 浩
|
|
加害種:ハシブトガラス
果皮についているV字型の切り裂きが太くて明瞭。鳥による食害は、枝等に止まってつつける位置が食害される点が特徴である。
撮影:百瀬 浩
|
|
△ |
○ |
△ |
|
|
○ |
|
|
○ |
○ |
○
【日本なし】
|
加害種:アライグマ
果実をかじり取った形状で、鳥によるくちばし痕とは異なる。
撮影:古谷益朗
|
|
○
【日本なし】
|
加害種:ハクビシン
ハクビシンは樹上や果実棚から頭を下にしてぶら下がり、果実の下側から食べることが多い。
撮影:古谷益朗
|
|
○ |
西洋なし
|
○
【西洋なし】
|
加害種:カラス
果皮についたくちばしの痕が比較的大きく、カラスの食痕と考えられる。
撮影:山口
|
|
加害種:カラス
食害された果実と一緒に、破かれた果実保護袋が多数地面に落ちていた。
撮影:山口
|
|
○ |
△ |
△ |
|
|
|
|
|
|
|
○ |
○ |
△ |
かき
|
○
|
○
【かき】
|
加害種:ヒヨドリ
果皮についているV字型の切り裂きが細く、食痕も浅く、カラスとは異なる。ヒヨドリが食害していたところを観察した。
撮影:山口
|
|
○
|
○ |
|
|
|
|
|
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
おうとう (さくらんぼ)
|
○ |
○
【おうとう(さくらんぼ)】
|
加害種:ヒヨドリ
ヒヨドリは実を丸飲みしてしまうので、柄だけ残っている。
撮影:山口
|
|
○ |
○
【おうとう(さくらんぼ)】
|
加害種:スズメ
柄と種だけになっていたり、実に傷がついていたりするのはスズメの食痕の特徴
撮影:竹内
|
|
加害種:スズメ
スズメは果肉をついばむので、写真のように実に傷がつくところが特徴。
撮影:山口
|
| |
|
|
|
|
|
○ |
○ |
○ |
△ |
ぶどう
|
○
|
○ |
○
【ぶどう】
|
加害種:ムクドリ?
果実袋にあいた穴が小さく、カラスよりも小さいくちばしで何回も突いてあけたような形状である。ヒヨドリも嘴の大きさはほぼ同じだが、ムクドリは物をこじ開けて中の餌を食べる習性を持つためムクドリの可能性が高い。
撮影:百瀬 浩
|
|
△ |
|
|
|
|
|
|
○ |
○
|
○
|
○ |
イチジク
|
○
|
○
【イチジク】
|
加害種:ヒヨドリ
ヒヨドリが食害しているのを観察した後に撮影した。果皮を破って中味を食べている。
撮影:山口
|
|
○ |
△ |
|
|
|
|
|
○ |
○ |
○ |
○
|
△ |
ビワ
|
○
【ビワ】
|
加害種:ハシブトガラス
カラスの場合は小型の果実はもぎ取って安全な場所へ持ち去って食べることが多く、その場合、痕跡は残らない。写真は飼育個体での摂食実験で、食べている途中で回収したもの。大きな嘴でえぐったような痕が分かる。
撮影:佐伯
|
|
○
【ビワ】
|
加害種:ヒヨドリ
食痕が付いた果実をもぎ取って撮影した。果皮に付いたV字形の痕、および果肉に付いたV字形の切り裂きの大きさから、カラスではなくヒヨドリと判断した。
撮影:吉田
|
|
|
|
|
|
|
|
|
○ |
○ |
○
【ビワ】
|
加害種:アライグマ
飼育しているアライグマ2個体に与えたところどちらも食べた。アライグマは前足で実を持って一部を齧り取り、何度も噛んでから皮だけ吐き出した。一度吐き出した皮も、手の届くところに落ちたものは後から拾って食べた。種も口に入れて齧ろうとするが、口からこぼれ落ちてしまった。
撮影:藤本
|
|
○
【ビワ】
|
加害種:ハクビシン
ハクビシンが噛んで吐き出した果皮。野生のビワの樹下に同様の果皮が多数散らばっていた。
ハクビシンは樹上で実を丸ごと、口の中に入れて咀嚼したのち、皮のみ吐き出すものと考えられる。
撮影:佐伯
|
|
○ |
ブルーベリー
|
△ |
○
|
|
○
【ブルーベリー】
|
加害種:昆虫(コガネムシ類)
ついばんだように見える食痕からスズメの食害を疑ったが、スズメではなく昆虫の食痕であることを現場で確認した。
撮影:吉田
|
|
|
|
|
|
|
○ |
○ |
○ |
|
△ |
穀類 ・ 豆類 |
水稲
|
○ |
|
|
○ |
○
【水稲(湛水直播)】
|
加害種:カルガモ
網室内でのカルガモ放飼実験時の写真。芽と根は残し、もみ部分を食べる。カラスも芽と根は残し、もみ部分を食べるので区別に注意。カラスは日中、カルガモは主に夜間に食害する。
撮影:吉田
|
|
加害種:カルガモ
柔らかい田面には水かきのある足跡が残る。
撮影:吉田
|
|
○
【水稲(乾田直播)】
|
加害種:キジバト
網室内でのキジバト放飼実験時の写真。キジバトは種もみを掘り出し、芽と根も含めて丸ごと飲み込む。生長して飲み込みにくい苗は、写真のように掘り出して放置する。写真の左右両端には未食害の苗が見える。なお、スズメの食害の場合は、むいたもみ殻が散らばる。
撮影:吉田
|
|
○ |
△ |
|
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
大麦・小麦
|
○ |
|
|
○
|
○ |
○
【大麦・小麦】
|
加害種:キジバト
キジバトは基本的に地面から加害するが、自重で茎を折って、実を食害することもある。
撮影:山口
|
|
△ |
△ |
|
○ |
○ |
|
○ |
○ |
大豆
|
○ |
|
|
|
△ |
○
|
|
△ |
|
○ |
○ |
|
|
|
落花生
|
○
|
|
|
|
|
|
|
△ |
|
○ |
○ |
○ |
|
○ |
根菜 ・ いも類 |
にんじん
|
○
【にんじん】
|
加害種:ハシブトガラス
ハシブトガラスが多数集まって、収穫後の放置ニンジンを食べている状況を現場で確認後に撮影した。
撮影:吉田
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
○ |
○ |
△ |
|
○ |
さつまいも
|
△ |
|
|
|
|
|
|
○
|
○ |
○ |
○ |
○
|
○ |
△ |
分類 |
作物名 |
カラス類 |
ヒヨドリ |
ムクドリ |
スズメ |
カモ類 |
キジバト |
カワラヒワ |
キジ |
シカ |
イノシシ |
サル |
アライグマ |
ハクビシン |
タヌキ |
葉茎菜類 |
はくさい
|
|
○
【はくさい】
|
加害種:ヒヨドリ
食痕がギザギザであり、昆虫による食害ではない。
撮影:吉田
|
|
|
|
|
|
|
|
○ |
○ |
○ |
○ |
|
○ |
こまつな
|
|
○
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
キャベツ
|
○ |
○
|
|
|
○ |
|
|
|
○ |
|
○ |
|
|
|
ちんげんさい
|
|
○
【ちんげんさい】
|
加害種:ヒヨドリ
食痕がくちばしでちぎり取ったような形状であり、昆虫による食害ではない。
撮影:吉田
|
|
|
|
|
|
○ |
|
|
|
|
|
|
|
ほうれんそう
|
|
○
【ほうれんそう】
|
加害種:ヒヨドリ
食痕がくちばしでちぎり取ったような形状であり、昆虫による食害ではない。
撮影:山口
|
|
加害種:ヒヨドリ
食痕がくちばしでちぎり取ったような形状であり、昆虫による食害ではない。
撮影:山口
|
|
|
|
○ |
|
|
|
○ |
|
○ |
|
|
|
ブロッコリー
|
|
○
【ブロッコリー】
|
加害種:ヒヨドリ
食痕がくちばしでちぎり取ったような形状であり、昆虫による食害ではない。ヒヨドリは果蕾は食べずに葉を食べることが多い。
撮影:吉田
|
|
|
|
○ |
|
|
|
○ |
|
○ |
|
|
|
果菜類 |
かぼちゃ
|
○
|
|
|
|
|
|
|
△ |
○ |
○ |
○ |
△ |
△ |
△ |
トマト
|
○
【トマト】
|
加害種:ハシブトガラス
ハシブトガラスが数羽で食べている状況を現場で確認後に撮影した。
撮影:吉田
|
|
加害種:ハシブトカラス
上記と同時に撮影。未熟な実も食べられていた。
撮影:吉田
|
|
○ |
|
|
|
|
|
△ |
○ |
○ |
○ |
△ |
△ |
△ |
とうもろこし
|
○
|
|
|
|
|
○ |
|
△ |
|
○ |
○ |
○
【とうもろこし】
|
加害種:アライグマ
アライグマは穂を持って食べるので、全周きれいに食べ、茎が倒れることが多い。実ごと持ち去ることもある。
撮影:古谷益朗
|
|
○
|
○
【とうもろこし】
|
加害種:タヌキ
タヌキの食痕では、茎が倒され、食べ散らかしていたり、泥がついていたりすることが多い。畑では下側の土がついた部分は残すことが多い。実ごと持ち去ることもある。
撮影:古谷益朗
|
|
加害種:ハクビシン、タヌキ、カラス
ハクビシン、タヌキ、カラスによる複合被害と考えられる。
撮影:古谷益朗
|
|
果実 的 野菜 |
いちご
|
○ |
○ |
|
○ |
|
|
○
【いちご】
|
加害種:カワラヒワ
実はそのままで表面の種子のみが食べられている。カワラヒワが実の上に乗って食べているのが生産農家によって観察された。ネズミも種子のみを食べるので注意が必要。
撮影:香川県小豆農業改良普及センター提供
|
|
|
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
△ |
メロン
|
○
【メロン】
|
加害種:カラス
メロンの果皮は硬いため、力のあるカラスの食痕と考えられる。くちばしを突き刺して食べた形状に見え、獣類の食痕とは異なる。なお、この写真は捨てられたくずメロンの食害。
撮影:吉田
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
○ |
○ |
○ |
すいか
|
○
【すいか】
|
加害種:ハシブトガラス
果皮についているV字型の切り裂きが太くて明瞭。嘴を突き刺した痕(果皮についたU字状の線に見える部分)も見られる。
撮影:吉田
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
○ |
○ |
○
|
○
【すいか】
|
加害種:ハクビシン
ハクビシンは顔を突っ込んで中身を食べるため、穴が大きくなる。
撮影:古谷益朗
|
|
○
【すいか】
|
加害種:タヌキ
タヌキは主に口を使って食害する。大玉のすいかはサイズ的に噛めないかもしれない。カラスやアライグマの開けた穴から食べ進み、写真のような状態になることが多いと考えられる。
撮影:古谷益朗
|
|
その他 |
ひまわり
|
|
|
|
○
|
|
○
|
○
|
|
|
|
|
|
|
|
もみ殻袋
|
○
【もみ殻袋】
|
加害種:カラス
丈夫なビニール袋にこのような形状の穴をあけるのはカラスと考えられる。
撮影:吉田
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
○ |
|
|
飼料稲ロール
|
○ |
|
|
○
|
|
|
|
|
|
|
|
○ |
|
|