日本産糸状菌類図鑑 No.52 before← →next ↑top 

Puccinia purpurea Cooke
 分類:担子菌門,半担子菌綱,サビキン目,プクキニア科

 関東以南に分布。モロコシ(ソルガム)属植物にさび病を引き起こし,夏胞子および冬胞子を宿主上に形成する。精子世代,さび胞子世代は不明だが,海外ではカタバミ属植物に形成するとされる。夏胞子を飛散して蔓延し,冬胞子で越冬する。人工培養できない。

性状(機能):植物病原菌    病徴JPEG(45kb)

形態:
 精子世代:不明
 さび胞子世代:不明
 夏胞子世代:夏胞子堆上に形成され,楕円形〜卵形,表面有刺,明褐色〜栗褐色,大きさ26-40×23-32μ,5-8個の発芽孔を散在して形成する。
 冬胞子世代:楕円形,栗褐色,2室ときに1室,隔壁部でわずかにくびれ,大きさ37-55×22-33μ,柄は無色,永存性。
夏胞子(U)と冬胞子(T)

農環研所蔵標本 なし

(記述および図版提供者:月星隆雄,農環研,微生物分類研究室,2002)


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