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情報:農業と環境 No.66 (2005.10)
独立行政法人農業環境技術研究所

環境省自然環境局野生生物課との交流会が開催された

平成17年6月に施行された特定外来生物被害防止法(特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律)の円滑な推進に向け、担当部局である環境省自然環境局野生生物課と「外来生物の生態系影響リスクと蔓延(まんえん)防止対策」について情報および意見の交換を行った。

開催日時: 平成17年8月31日(水) 13:30〜17:00

開催場所: 農業環境技術研究所 来賓室

参加者:   環境省自然環境局野生生物課 課長、移入生物専門官ほか1名
国立環境研究所 研究企画官ほか1名
農業環境技術研究所 理事長、企画調整部長、生物環境安全部長ほか14名

議事次第:

1)開会あいさつ (理事長)

2)あいさつ (野生生物課長)

3)農業環境技術研究所の概要紹介 (企画調整部長、生物環境安全部長)

4)特定外来生物被害防止法をめぐる情勢報告 (野生生物課移入生物専門官)

5)科振調プロジェクト研究「外来植物」に関する説明 (藤井研究リーダー)

6)外来植物のリスク評価について (植生研究グループ長)

7)外来生物に関するデータベース「APASD」に関する説明 (昆虫研究グループ長)

8)外来昆虫(天敵)の生態影響評価について (望月研究リーダー)

9)閉会あいさつ (生物環境安全部長)

論議の概要:

1)特定外来生物に関する第3次の指定を1年以内に実施する予定だが、その際に初めて、指定の根拠となる基準(リスク評価法)が明示される。科振調プロジェクト研究のアウトプットとして、その基準を提示する方向で、野生生物課との連携を深めて対処する。ただし、その基準は、あくまでも暫定版ということで取り扱い、その後も野生生物課と協力して改善に努める。

2)特定外来植物を研究材料とした、ほ場試験の実施が円滑に行えるように、取り扱い規制の具体化に際して、両者間の密な打ち合わせを行う。

3)本法律の適用外となる(1)外来遺伝子の侵入による遺伝的かく乱および(2)非意図的な導入については、研究を強化し、両者間で密に情報交換を行う。

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