国連地球温暖化防止条約と京都議定書に対応するため、農業生態系における温室効果ガス(GHG)発生量の精緻(ち)化とその削減方策の開発・普及が強く求められています。このワークショップでは、これまでのわが国における研究成果と国際研究協力を活用し、共通の農業生態系構造を持つモンスーンアジア地域(ASEAN+3+南アジア)におけるこれらの問題に関する国際研究ネットワークを構築することを目的として、研究成果の整理と発信を図ります。このことから、域内および他の地域との国際ネットワークを強化し、各国におけるGHGインベントリー策定の協力と国際共同研究計画のもとでのモンスーンアジア域における共同プロジェクトの策定をめざします。
開催期間: 平成18年3月7日(火)−9日(木)
開催場所: エポカルつくば(中ホール200)
プログラム(予定)
1日目:
開会あいさつ
独立行政法人農業環境技術研究所 理事長
社団法人日本土壌肥料学会 会長
社団法人日本畜産学会 会長
セッション1: 基調講演
C. Li (ニューハンプシャー大学): 農耕地からのGHG発生とその予測
C. S. McSweeney (CSIRO): 畜産業からのGHG発生削減技術
X. Yan (中国科学院大気物理研): モンスーンアジア統合地域研究プログラムの概要
L. Buendia (IPCC-NGGIP): IPCCガイドラインAFOLU分野の改訂
セッション2: 農耕地からのGHG放出:各国からの報告
G. Xing(中国科学院南京土壌研): 中国
Y. Shin(農業科学技術院): 韓国
A. Chidthaisong(モンクット王大): タイ
秋山 博子(農環研): 日本
セッション3: 農耕地からのGHG放出: モニタリングと削減技術
G. Chen(中国科学院藩陽応用生態研): 畑地におけるN2O発生削減
Z. Cai(中国科学院南京土壌研): 化学肥料と水田からのCH4発生
A. Hadi(ランブンマンクラット大): (未定)
I. Anas(ボゴール農大): (未定)
Y. Hala(マカサール大): (未定)
Z. Mu(北大): 土壌特性と土壌呼吸
当真 要(北大): タマネギ畑からのN2O発生
2日目:
セッション4: 畜産業からのGHG発生と削減技術
高橋 潤一(帯広畜産大学): 日本における家畜由来の温室効果ガス
長田 隆(北海道農研セ): 堆きゅう肥からのGHG発生と削減技術
A. Pumomoadi(ディポネゴロ大): (未定)
L. H. Mahn(カントー大): (未定)
西田 武弘(国際農研セ): タイ国における牛からのメタン発生
梶 雄次(九州沖縄農研セ): 豚の飼養改善によるN2O発生削減
セッション5: GHG発生量広域評価手法の開発
木村 園子(東京農工大): 流域におけるエコバランス分析
X. Yan(中国科学院南京土壌研): 世界の水田からのCH4発生評価
麓 多門(農環研): DNDCモデルによる水田からのCH4発生評価
澤本 卓治(酪農学園大): DNDCモデルによる畑からのN2O発生評価
ポスターセッション
セッション6: 共同プロジェクト策定に向けた今後の協力
波多野隆介(北大)ほか: 問題提起と討論
八木 一行(農環研): 共同プロジェクト策定に向けて
閉会あいさつ
独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構 畜産草地研究所 所長
3日目:
エクスカーション (つくばリサーチギャラリー、農環研、畜草研など)
主催: (独)農業環境技術研究所
共催: (独)農業・生物系特定産業技術研究機構 畜産草地研究所、
後援: (社)日本畜産学会
公用語: 英語
参加申し込み・問い合わせ先:
(独)農業環境技術研究所 地球環境部
温室効果ガスチーム長 八木一行
305-8604 つくば市観音台3−1−3
電話・Fax: 029-838-8234
E-mail: magews@niaes.affrc.go.jp
ワークショップWebサイト(英語):
http://www.naro.affrc.go.jp/archive/niaes/sinfo/sympo/h17/magews/index.htm (該当ページのURLは変更されています。2010年11月)