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情報:農業と環境 No.80 (2006.12)
独立行政法人農業環境技術研究所

公開セミナー 外来植物の「リスク」を調べて蔓延を防止する (12月10日、東京国際フォーラム)

公開セミナー: 外来植物の「リスク」を調べて蔓延を防止する −これまでの研究成果と今後重要となる問題点− (科学技術振興調整費重要問題解決型プロジェクトアウトリーチ活動) を、12月10日、東京国際フォーラムで開催します。

日時: 平成18年12月10日(日曜日) 10:15〜17:00

場所: 東京国際フォーラム ホールD5 (東京都千代田区丸の内3丁目5番1号)
(JR有楽町駅より徒歩1分、JR東京駅より徒歩5分)
http://www.t-i-forum.co.jp/function/map/index.html

開催趣旨:

昨年6月に施行された外来生物法(特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律)のもと、生態系、人命や健康、農林水産業に被害を及ぼす外来生物の特定と取り扱いの規制が環境省と農林水産省を中心に進められています。農業環境技術研究所では、この法律の円滑な実施に貢献するため、科学技術振興調整費による研究プロジェクト 「外来植物のリスク評価と蔓延防止策」 を実施しています。

最新の研究成果を発表し、市民のみなさんの幅広い意見をいただいて今後の研究計画に反映させるため、これまで4回の公開セミナーを開催してきましたが、第5回の本セミナーでは、東南アジアからの報告もまじえ、外来植物のリスク評価法、侵入・蔓延(まんえん)の実態、生態特性、防除方法などについて論議する予定です。

来聴大歓迎:

一般の方、植物愛好家、農家、小中高校生、大学生、そのほかどなたでもお気軽にご参加下さい。
入場無料、200名)

プログラム

10:00-10:05  「あいさつ」

上路雅子 (農業環境技術研究所 理事)

10:05-10:15  「この研究の背景と目的」

藤井義晴 (研究代表者)

10:15-10:40  「現在、日本にはどのような外来植物が蔓延しているか」

楠本良延 (農業環境技術研究所)

10:40-11:05  「外来植物が好きな土、在来植物が好きな土」

平舘俊太郎(農業環境技術研究所)

11:05-11:30  「アレロパシーや毒性が強く新たに侵入して問題となる外来植物について」

藤井義晴 (農業環境技術研究所)

11:30-12:00  「外来植物のリスクを科学的に評価する方法を開発する」

西田智子 (農業環境技術研究所)

(昼食)

13:00-13:30  「熱帯アジアにおける侵略的外来植物:タイの事情」

シリポーン・ツングソンティポーン (Siriporn Zungsontiporn) (タイ国農業省)

13:30-14:00  「外来植物の侵入が国立公園における生物多様性に及ぼす影響」

トラン・トリエット (Tran Triet) (ベトナム自然科学大学)

14:00-14:25  「外来植物の侵入経路を遺伝子レベルで調べて、新たな侵入を遮断する」

池田堅太郎 (畜産草地研究所)

14:25-14:50  「種子からその種類を判定する−外来植物データベースの作成−」

山下 純 (岡山大学資源生物科学研究所)

14:50-15:15  「外来植物の防除に利用する除草剤が野生植物に及ぼす影響を調べる」

池田浩明 (農業環境技術研究所)

(休憩)

15:35-16:00  「植生の多様性回復を目的とした外来植物防除技術の開発」

村岡哲郎 (日本植物調節剤研究協会研究所)

16:00-17:00  フリートーク −外来植物から日本の生態系を守るためにどうすべきか−

(コメンテータの意見、会場からのご意見、質疑応答と討論)

司会: 池田浩明 (農業環境技術研究所)

コメンテーター: 小池文人 (横浜国立大学)

主催: 独立行政法人 農業環境技術研究所

後援: 農林水産省、環境省 (予定)

お問い合せ先:

農業環境技術研究所 生物多様性研究領域

電話: 029-838-8246、 eメール: yfujii@affrc.go.jp

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