1月30日、つくば国際会議場で、TX テクノロジー・ショーケース・イン・ツクバ 2007 (対応するページが見つかりません。2010年12月) が開催されました。つくばサイエンス・アカデミー (最新のURLに修正しました。2010年12月) が2002年から主催してきた「つくばテクノロジー・ショーケース」が、つくばエクスプレス(TX)の開通を機に、名称を変えて開催されたものです。つくばにおける研究開発の成果を見せると同時に、分野をこえた発表を見聞きすることで、参加者に新たな発想や着眼のきっかけを与え、新しい産業が創造されることを目的としています。
このイベントは、茨城県、つくば市をはじめ、つくば市にある研究所や大学のうち24機関・団体が共催して行われました。農業環境技術研究所も、共催団体として、毎年、研究成果などを出展しています。
今年は、従来のポスター&インデクシング発表(76件)と共催機関広報展示(21機関・団体)に加えて、企画展示と関連ミニシンポジウム(4件)、および企業・団体展示(6企業・団体)が行われました。また、イブニングセミナーが開催され、前内閣府総合科学技術会議議員で元三菱重工(株)代表取締役・常務取締役である柘植綾夫氏の 「科学技術が担う国づくり−つくばへの期待」 と題した講演が行われました。入場者数は918名(速報値)と報告されています。
農業環境技術研究所は、当日のポスター&インデクシング発表において、「レーザを用いた農産物中微量元素の迅速定量」 (有機化学物質研究領域 馬場浩司)、「微量液体連続霧化装置とこれを使用した標準ガス発生装置」 (有機化学物質研究領域 小原裕三)、「3つの温室効果ガス(CO2、CH4、N2O)を同時にかつ自動分析」 (物質循環研究領域 須藤重人) を、それぞれ紹介しました。また、共催機関広報展示では、研究所の概要をパネルで紹介し、刊行物を配布しました。
企画展示では、「環境、エネルギー問題の解決に向けての農からのアプローチ」というテーマで、農業・食品産業技術総合研究機構および農業生物資源研究所との共同展示を行いました。農業環境技術研究所からは、「温暖化したら食料生産はどうなる?」(大気環境研究領域 鳥谷 均 ほか)、「遺伝子組換えダイズは近縁の野生種ツルマメと交雑するか?」 (生物多様性研究領域 吉村泰幸)、「Web版アジア太平洋外来生物データベース」 (生物多様性研究領域 岡部郁子 ほか)、「微生物インベントリー (microForce) −微生物インベントリー利用システムの開発−」 (生物生態機能研究領域 對馬誠也 ほか)の研究成果をポスターで紹介し、microForce についてはデモンストレーションを行いました。
ポスター発表には訪問者が多く、とくに企業や他省庁の方々と活発に議論し、意見交換ができたことは有意義でした。