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情報:農業と環境 No.94 (2008.2)
独立行政法人農業環境技術研究所

農業環境技術研究所年報 第24号 (平成18年度) が刊行された

昨年(2007年)12月に、平成18年度(2006年度)の農業環境技術研究所年報が刊行されました。農業環境技術研究所が発足した昭和58年度(1983年度)から数えて24冊めの年度報告です。

平成16年度(第22号)以降の内容(PDFファイル)が、農業環境技術研究所Webサイト 内の 刊行物農業環境技術研究所年報 でダウンロードできますので、ご利用ください。

以下に、農業環境技術研究所年報 第24号の冒頭に収録された「はしがき」と目次を紹介します。

はしがき

IPCC (気候変動に関する政府間パネル) の第4次評価報告書の内容があいついで報告されました。気候変動の実態と今後の見通しを自然科学的根拠に基づいて明らかにする第1作業部会報告が本年2月にパリの会合で、気候変動の影響・適応・脆弱性を明らかにする第2作業部会報告が4月にブリュッセルの会合で、さらに気候変動を緩和させる対策についての第3作業部会報告が5月にバンコクの会合で、それぞれ受諾され発表されました。

なかでも、第1作業部会報告が、地球温暖化は確実に起きていること、その原因が人為起源の温室効果ガスの増加にあることをほぼ断定したことは、気候変動の影響を予測している第2作業部会報告とともに、これまでの数次の評価報告書よりも社会に大きな衝撃を与えるものでした。

これらの報告書は、リチャード・A・ベアー・ジュニアの言う 「生命の網目」 がほころび始め、地球そのものが 「私たち、人間の欲望と、無分別な自然の搾取と、無責任な生産」 に反発していることの証しでもあるかのように、地球の姿を予測しています。

本年度から開始された第 II 期中期目標期間における私たちの研究計画は、リスクの評価と管理に重点を置いた3本の柱から構成されています。農業が 「無分別な自然の搾取」 と 「無責任な生産」 に組することのないように、そして、健全な地球システムの持続を脅かすことのないようにするための知の創造というチャレンジングな目標に向かう歩みの1歩となるものです。具体的には、次の3つです。

1) 農業環境のリスクの評価および管理技術の開発

2) 自然循環機能の発揮に向けた農業生態系の構造と機能の解明および管理技術の開発

3) 農業生態系の機能の解明を支える基盤的研究

これらの課題はいずれもいわゆる「総合知」の創造に連なるものです。そこで、農業環境技術研究に関わる多数のディシィプリンからの分野横断的な参画で知の創造を行うことが必要不可欠であるとの考えから、研究組織 (研究領域) と研究課題 (リサーチ・プロジェクト) のマトリックス構造をもつ研究体制のもとに研究の進展を図っています。

本年報は、平成18年度の1年間に行いました私たちの活動報告です。研究活動の成果のみならず、評価・点検、広報、連携、研究支援など研究所の業務全般にわたり報告しています。

この年報が、皆様に有用な情報を提供し役立つことを望んでいます。さらに、皆様からご意見を頂く契機となり、忌憚のないご批判によって研究の更なる深化が図られることを願っています。

平成19年12月 

独立行政法人農業環境技術研究所理事長

佐藤 洋平

目次

はしがき

基本理念・行動憲章・環境憲章

T.主な研究トピック

1.2006年版IPCCガイドラインに採用された水田から発生するメタンの新しい算定方法

2.「水環境保全のための農業環境モニタリングマニュアル改訂版」 の発行

3.イムノクロマトアッセイを用いた玄米等のカドミウム濃度簡易測定

4.ディルドリンを吸収しにくいカボチャ台木を用いてキュウリ果実中の残留濃度を低減

5.特定外来生物カワヒバリガイは霞ヶ浦湖岸の約半分まで分布を広げている

6.ほ場で遺伝子組換えダイズとツルマメが交雑する可能性は低い

7.トンボの生息環境を守るためのため池のあり方

8.交信撹乱剤(性フェロモン剤)に抵抗を示すチャノコカクモンハマキ

9.大気CO増加による水稲の群落光合成の促進は葉窒素濃度に依存する

10.衛星データを活用してメコンデルタの洪水と稲作の変化をみる

11.日本産ヒョウタンカスミカメ族 (カメムシ目) のWebでの図説検索表

II. 研究実施の概要

A 農業環境のリスクの評価及び管理技術の開発

B 自然循環機能の発揮に向けた農業生態系の構造・機能の解明と管理技術の開発

C 農業生態系の機能の解明を支える基盤的研究

III. 平成18年度研究課題

1. 受託事業一覧

2. 法人プロジェクト研究課題一覧

IV. 研究成果の発表と広報

1. 研究成果

(1) 研究成果情報

(2) 査読論文一覧

2.広報

(1) 農業環境技術研究所が開催した研究会・シンポジウム

(2) 刊行物一覧

(3) 情報:農業と環境 (No.72 〜 83)

(4) マスコミへの情報提供と報道

1) プレスリリース

2) 個別取材一覧

3) 新聞記事

4) テレビ・ラジオ等

3. 一般向け行事及び来訪者

V.研究・技術協力

1. 共同研究

(1) 国内

(2) 国外

2. 行政等からの要請による委員会等への専門家の派遣一覧

3. 海外機関との連携

4. 受入研究員等一覧

5. 大学との連携

6. 依頼同定、分析および技術相談

VI. 総務

1. 機構

2. 人事

(1) 役職員数

(2) 人材育成に係る研修

(3) 受賞・表彰

(4) 叙勲

3. 会計

(1) 財務諸表

(2) 決算報告書

(3) 予算、収支計画及び資金計画

(4) 特許等一覧表

4. 図書

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