農業環境技術研究所の一般公開が開催された
つくばの農林研究団地にある農水省関連研究所の一般公開が、4月18日 (金曜日)、19日 (土曜日) の2日間にわたって行なわれました。科学技術週間の行事の一つとして毎年開催されているものですが、今年は多くの研究所が2日間の開催にとりくみました。
農業環境技術研究所は、18日 (金曜日) に例年通りの研究所の一般公開を、19日 (土曜日) には農林研究団地内の展示施設 「つくばリサーチギャラリー」 の研究所展示ブースで企画展示とクイズを、それぞれ実施しました。18日はあいにくの悪天候でしたが、強い風と雨の中を約600人 (前年の約半分) の方が来場され、各会場では熱心に実演・体験に参加される方々の姿が見られました。
写真1 (第1会場:GISとリモートセンシングで探る農業環境120年の変化)農環研が開発した 「
歴史的農業環境閲覧システム」(4月21日からインターネットで公開) のデモンストレーションを行いました。120年前に作られた関東地方の地図 (迅速測図) をデジタル化して現在の土地利用図と比較したり、Google Earth で衛星画像と比較したりできるようにしました。写真奥の大きな関東地図は、約900枚の迅速測図の画像をつなぎ合わせたものです。
写真2 (第4会場:ミニ講演会)2つの講演 「微生物でプラスチックを分解する」 と 「霞ヶ浦に注ぐ河川の水質−生活・農業活動とのかかわり」 を、午前と午後に1回ずつ開催しました。
写真3 (第5会場:農業環境インベントリー展示館)常設展示 (土壌モノリス、昆虫、微生物、肥料、煙害史料類) のほか、昆虫をモチーフとした世界のさまざまなオブジェと、農業に使用される用土の展示を行いました。
写真4 (19日、つくばリサーチギャラリーでの企画展示)前日の研究所公開でも実施した 「歴史的農業環境閲覧システム」 のデモンストレーションと、最近の研究成果のパネル展示を行いました。パネル展示に関連した「
農業環境ものしりクイズ」(PDF ファイル)を用意し、つくばリサーチギャラリーの来訪者の約3分の1にあたる、400人の方に挑戦していただきました。