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農業と環境 No.120 (2010年4月1日)
独立行政法人農業環境技術研究所

與語靖洋 有機化学物質研究領域長: 平成22年度日本雑草学会賞(業績賞)を受賞

農業環境技術研究所の與語靖洋 有機化学物質研究領域長が、「リグニン生合成系制御に関する生理・生化学的研究」 により、平成22年度日本雑草学会賞 (業績賞) を受賞することが決まりました。この賞は、 日本雑草学会 の会員で「雑草科学の発展と雑草の制御および利用技術に関する研究推進の面で優れた業績をあげた者」に授与し表彰するものです。

授賞の対象となった業績のおもな内容は次のとおりです。

(1)細胞壁の構成成分であるリグニンの形成を阻害する薬剤を利用して、植物の成長やリグニン生合成系への影響を丹念に調べ、除草剤(抑草剤)の新規作用点としての可能性を示しました。

(2)さらに、標的酵素(作用点)であるクマロイルCoAリガーゼに対して、作用点スクリーニング系を構築しました。

これらの成果は、新規の除草剤の開発につながるとともに、植物生理学と雑草管理を結びつけた点で学術的に高く評価されました。

なお、学会賞授賞式と受賞者講演は、4月9日からAOSSA(福井市地域交流プラザ・福井県県民ホール)で開催される 日本雑草学会第49回大会 (対応するページがありません。2012年1月) において行われます。

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