4月14日、農業環境技術研究所は、全国の農耕地土壌の分布や性質が簡単に調べられる 「土壌情報閲覧システム」 をインターネット上に公開しました。
公開されたシステムでは、全国各地の土壌の分布がわかる「デジタル農耕地土壌図」のほか、各土壌についての説明、土壌断面の写真や模式図を使用した土壌解説資料、土壌調査地点の断面記載表と分析データを表示できます。
日本には多様な土壌が分布し、色だけをとっても、赤、黄、青、灰、白、黒などさまざまです。土壌がはたしている公益的機能 (作物を生産する機能、炭素を貯留する機能、養分や水などを循環させる機能、水や大気をきれいにする機能、多様な生物を保全する機能)は、土壌の種類によって大きく異なっています。
農環研では、全国各地のさまざまな土壌をその性質によって分類し、それぞれの土壌がどこに分布するかを示す土壌図を作成してきました。その成果は、土壌の種類ごとに公益的機能を最大限に発揮させるための土壌管理や栽培・施肥管理などに利用されています。
農環研が研究のために作成したデジタル農耕地土壌図や土壌に関する情報を、体系化して公開したことにより、農作物の栽培や施肥管理、研究開発、教育活動などに利用していただくことを期待しています。
このシステムは、4月13日に 「農環研が農耕地土壌に関する情報をインターネットで公開 ―全国各地の農耕地土壌の分布や性質が簡単に調べられます―」 としてプレスリリースされました。
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デジタル農耕地土壌図の説明
(プレスリリース資料より)