2010年11月24日(水曜日)から26日 (金曜日)までの3日間、幕張メッセ (千葉市美浜区)において、アグリビジネス創出フェア2010 が開催されました。このフェアは、農林水産・食品産業分野の最新の技術シーズや研究成果の実用化を支援し、研究者・技術者の新たな交流や連携の促進、来場者の研究ニーズとのマッチング創出を図ること目的として、農林水産省が開催する技術交流展示会です。
農業環境技術研究所は、このフェアの後援団体の一つとして、ブース展示とプレゼンテーションを行いました。
今回は、「新農業展開ゲノムプロジェクト」と「生産・流通・加工工程における体系的な危害要因の特性解明とリスク低減技術の開発」に関する研究成果、農業現場への普及と産業界への円滑移転に力を入れている最近の研究成果を出展しました。
本年度のフェア出展者は、全国の大学、企業、都道府県の試験研究機関、独立行政法人など182機関、参加者数は3日間の合計で 26,854 人(前年度比 1,914 人増)と過去最高となりました。本年度は、研究成果を産業界へ円滑に移転するための支援事業が強化され、「1−DAY 出展枠」を創設、出展対象者を基礎的な技術シーズや研究成果を出展する民間企業までに拡大、コーディネーターによるマッチングサポートなどの取り組みがなされました。
農業環境技術研究所では、とくに農業現場への普及や産業界への移転が望まれる最近の研究成果を出展し、研究所の研究者だけでなく研究所外の共同研究者の協力も得て、実演・説明を行いました。
この結果、農環研ブースへの訪問者数、名刺交換数、商談件数は前回を大きく上回り、マスコミ等からの取材も受けるなど、研究所の成果の農業現場への普及、産業界への移転に関して大きな前進があったと思います。
写真1 農業環境技術研究所ブースのようす
写真2 農林水産省委託プロジェクトの研究成果を説明
写真3 企業との共同研究による開発成果を説明