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農業と環境 No.145 (2012年5月1日)
独立行政法人農業環境技術研究所

農業環境技術研究所一般公開 2012 が開かれた

つくばの農林研究団地にある農水省関連研究所の2012年一般公開が、4月20日 (金曜日)、21日 (土曜日) の2日間にわたって行われました。このイベントは科学技術週間の行事の一つとして毎年同じ時期に開催されているものですが、昨年は東日本大震災の影響で中止されたため、今回は2年ぶりの開催です。

農業環境技術研究所は「未来につなげよう 安全な農業と環境」をテーマに、両日とも研究所本館で、多数の実演・体験・展示、ミニ講演、ポスターによる研究成果紹介を行いました。

来場者数は、2日間で1,056人でした。ここでは、各会場のようすを写真でご覧いただきます。

模型を使ったFACE実験の紹介(写真)

第1会場(50年後の環境でお米を作る)
二酸化炭素を増やした屋外の水田での稲の栽培試験(FACE実験)について、模型を使って解説しました。

放射性セシウム濃度推定マップのパネルの前で解説(写真)

第1会場(農地土壌の放射性セシウム濃度)
福島県など15の都県で実施した農地土壌の調査と放射性セシウム濃度推定図の作成について紹介しました。

壁一面に張り付いたカワヒバリガイの写真の前で説明を聞く(写真)

第2会場(水辺の黒い侵略者)
特定外来生物に指定されているカワヒバリガイについて、生態や被害のようすを実物や大きな写真で紹介しました。

イネ体内のカドミウム濃度変化の動画を説明(写真)

第3会場(追跡! イネの中のカドミウム)
根から吸収されたカドミウムがイネの体内を穂まで移動する連続映像を見ていただき、お米のカドミウムを減らす研究について解説しました。

顕微鏡で土壌線虫や小動物を観察(写真)

第3会場(微生物をミタ?)
微生物や線虫などを顕微鏡で観察してもらいました。農業用マルチの分解菌、家畜飼料からのバイオエタノール製造についても紹介しました。

アラル海周辺のカラー映像が表示されたモニターで説明(写真)

第3会場(空から見た農業環境の変化)
砂漠化の進行など世界の農業環境の変化が、人工衛星からの画像で見られます。写真はアラル海とその周辺の変化を見ているところ。

水槽を覗きこむ来場者/左下の写真はオタマジャクシ(写真)

第3会場(水中の生き物と農薬)
カエル、オタマジャクシ、メダカ、トビケラ、ミジンコなど水の中にすむ生きものを展示し、農薬の水生生物への影響を調べる研究を紹介しました。

「チャンバー」の前での説明(写真)

第5会場(畑からの温室効果ガスを測る)
農地から出る温室効果ガスを連続測定する施設を見学し、温室効果ガスの発生を抑制するための研究を紹介しました。

ネットで公開中の土壌情報公開システムを紹介(写真)

第6会場(来て、見て、体験! 新展示)
土壌・昆虫・微生物などを展示する農業環境インベントリー展示館に、企画展示室と環境放射能調査の展示が加わりました。

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