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農業と環境 No.185 (2015年9月1日)
国立研究開発法人農業環境技術研究所

つくば科学出前レクチャー(つくば市立茎崎中学校)報告

農業環境技術研究所は、つくば市教育委員会が市内の小中学校を対象として実施する「つくば科学出前レクチャー」に協力し、茎崎中学校に研究者を派遣して出前授業を行いました。

このレクチャーは、茎崎中学校と研究所とが連携して、つくば科学フェスティバルに出展することを目標に、茎崎中学校科学部の生徒たちに、土壌についての基礎知識、泥だんごの作り方などを学習してもらうものです。

初回の6月11日(月曜日)には、土壌環境研究領域の赤羽幾子主任研究員が茎崎中学校に出向き、自身の紹介のあと、土壌にはさまざまな種類があり、色や性質に違いがあることなど実物を使った出前授業をしました。

また、7月11日(土曜日)には、茎崎中学校科学部の生徒12名が農業環境技術研究所を訪れました。土壌モノリス(土壌断面標本)の展示と土壌生成調査ほ場の土壌断面を観察した後、農業環境インベントリーセンターの大倉利明主任研究員から「国際土壌年」についての説明を受けました。ほ場では、河川のあとが見られる場所とそうでない場所にそれぞれ掘られた調査用の穴を見くらべて、わずかな距離の違いでも土壌の層の厚みが大きく違うことを観察してもらいました。

さらに、7月16日(木曜日)に、中学校で赤羽主任研究員が出前授業「光る泥団子をつくろう!」を行いました。泥だんご作製の実習のほか、さまざまな土で作った泥だんごを素材に、土色帖(どしょくちょう)を使って土の色相・彩度・明度の判定、土壌硬度計を使って硬さの測定、密度の測定などを行い、土の特性の調査方法を学びました。

赤羽主任研究員の授業(6月11日出前授業)

土によって色や沈む速さが違うことを確かめました(6月11日出前授業)

調査用の穴で土壌断面を観察しました(7月11日研究所見学)

2種類の土の違いを確かめました(7月11日研究所見学)

土色帖を使って土の色を調べました(7月16日出前授業)

泥だんごつくりにチャレンジ(7月16日出前授業)

いろいろな土で作った泥だんごで実験をしました(7月16日出前授業)

つくば科学フェスティバル2015は、10月31日(土曜日)と11月1日(日曜日)に、つくばカピオで開催されます。茎崎中学校科学部は「光る泥だんごつくろう」の企画で、農業環境技術研究所は「土の不思議」の企画で、それぞれブースを出展する予定です。ぜひご来場ください。

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2000年5月からの訪問者数(約183万人)