農業環境技術研究所 最終更新日: 2007年 10月18日 農環研NIAESロゴ
 10月のセミナー予定
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セミナー開催記録

特別セミナー
複雑系の分子レベル分析
〜天然腐植物質の分析〜
<第1部>
    日 時 : 10月15日(月) 15:00〜
           (45分程度の講演+意見交換)
    場 所 : 5階会議室(547号室)

<第2部:予定>
    日 時 : 10月16日(火) 14:00〜
           (25分程度の講演+意見交換)
    場 所 : 5階会議室(547号室)
<講演者>
Dr. Norbert Hertkorn
GSF Research Center for Environment and Health
Institute of Ecological Chemistry (Germany)
<連絡先>
生物多様性研究領域 平舘俊太郎
Tel: 029-838-8246、mailto: hiradate@affrc.go.jp

セミナー趣旨
 土壌には、長期間比較的安定的に存在できる有機物質、すなわち土壌腐植物質が存在しています。日本の火山灰土壌は、この腐植物質を大量に含むことが特徴の一つになっています。この土壌腐植物質に対する認識が、いま、世界的に大きく変わろうとしています。これまで腐植分子は分子量数万〜数十万の巨大分子と考えられてきましたが、新しい説では、せいぜい分子量数百〜数千の比較的小さな分子が水素結合などを介して会合しているとしています。この新しい説を支持するデータは、近年の機器分析の発達によって得られました。演者のNorbert Hertkorn博士は、その重要なデータの一部を発表しています。今回、Norbert Hertkorn博士は、日本での共同研究の可能性を探るため、各地をまわる予定です。特に、農環研には注目しているとのことで、特別にセミナーで講演をお願いすることとなりました。セミナーでは、FT/MSやNMRを用いた腐植分子の分析について、最新の情報が示されるものと思います。ご興味がある方は、是非ともご来聴ください。また、講演のあとの議論にも、是非ともご参加ください。

第 1 部 (10月15日) テ ー マ
Molecular-level analysis of complex systems
内   容
 Natural complex organic materials divide into functional biomolecules which eventually derive from a genetic code, and complex biogeochemical non-repetitive materials which are formed according to the general constraints of thermodynamics and kinetics from molecules of geochemical or ultimately biogenic origin. While biomaterials are amenable to successful separation into unambiguously defined molecular fractions, complex non-repetitive materials cannot be purified in the conventional meaning of purity because of even more extensive intricacy; in fact, the molecular signatures of these supermixtures often approach the limitations imposed by the laws of chemical binding.

The most well known example of a complex non-repetitive material is natural organic matter (NOM), which is common to all terrestrial, limnic and marine ecosystems. The composition of NOM reflects the status of the respective ecosystems; it defines the bioavailability of organics as well as that of trace nutrient and toxic metals to the biosphere, and it is a critical intermediate in the global carbon cycle with lifetimes ranging from milliseconds to millennia. Despite the importance of NOM and decade-long research efforts, little is known about the molecular-level features of NOM because of its extensive intricacy.

This presentation covers the significance of high-precision frequency-derived organic structural spectroscopy in the form of NMR spectroscopy (provide unsurpassed insight into close-range molecular order) and FTICR mass spectrometry (provide unsurpassed resolution) to characterize natural organic matter.

第 2 部 (10月16日) テ ー マ
Mapping the compositional space with mass spectrometry



農業環境インベントリーセンターセミナー
平成19年度(第5回)
    日 時 : 10月17日(水) 13:30〜15:00
    場 所 : 5階会議室(547号室)

テ ー マ 講 演 者 連 絡 先
カスミカメムシ科の分類学的研究における近年の知見
Recent knowledge on taxonomy of the family Miridae (Heteroptera)
中谷 至伸 中谷
838-8348
稲生
838-8235
内   容
 カスミカメムシ科はカメムシ類(半翅目異翅亜目)の中で最大の科であり,日本からは400種あまり,世界中では2万種以上存在するであろうといわれている。演者はこれまで日本国内を中心にカスミカメムシ科について分類学的研究を行ってきたが近年いくつかの知見をえられたので,これについて報告する。
テ ー マ 講 演 者 連 絡 先
長崎県で最近問題となっている病害虫について
Recent insect pest in Nagasaki prefecture
山田 将樹 中谷
838-8348
稲生
838-8235
内   容
 演者は9月から11月まで農業環境インベントリセンターの昆虫標本館で昆虫の分類について研修を受けている。本セミナーでは長崎県病害虫防除所の業務内容と現在長崎県内で問題となっている病害虫について紹介する。



生物生態機能研究領域セミナー
平成19年度(第5回)
    日 時 : 10月19日(金) 16:00〜17:00
    場 所 : 5階会議室(547号室)

テ ー マ 講 演 者 連 絡 先
イネいもち病菌の準有性的組換菌の病原性と病原力に関する研究
Studies on virulence and aggressiveness of parasexual recombinants of the rice blast fungus, Magnaporthe oryzae
野口 雅子 石井
838-8307
内   容
 いもち病の防除法として、 現在マルチラインが実用化されている。しかしながら、イネいもち病菌の病原性変異により、 混植に用いているすべての系統を侵害する病原性変異菌(スーパーレース)が出現し、マルチラインの発病抑制効果が崩壊する可能性が考えられる。そこで、病原性変異菌出現要因の1つである準有性的組換による新レース生成機構の解明と、準有性的組換菌のマルチラインにおける発病の可能性の検証を試みた。
テ ー マ 講 演 者 連 絡 先
Molecular and morphological studies on the taxonomy of the order Mononchida (Nematoda: Enoplida) Majid Olia(Shahrekord University, Iran) 石井
838-8307
内   容
 Nematodes of the order Mononchida play an important role in regulating nematode populations in the soil ecosystem. Taxonomic research was carried out based on the sequences of 18S rDNA and ITS rDNA and morphological features. Taxonomical relationship and genetic variation among populations of several species will be described.



土壌環境研究領域セミナー
平成19年度(第7回)
    日 時 : 10月25日(木) 15:30〜17:30
    場 所 : 4階会議室(453号室)

テ ー マ 講 演 者 連 絡 先
Natural Cadmium Loading and Balance in a Non-polluted Rice Paddy Field in Japan 箭田(蕪木)佐衣子
(日本学術振興会 特別研究員)
前島
838-8314
石川
838-8315
内   容
 We determined the natural cadmium (Cd) balance in a cultivated rice paddy field in Japan. The main sources of Cd in the non-polluted paddy field were phosphorus fertilizer and precipitation (annual input of Cd, 2000 mg ha-1, and 1020 mg ha-1, respectively). These sources account for 95% of the total input of Cd (3192 mg ha-1). The actual increase of Cd in the soil was 0.0016 mg kg-1, we thus consider Cd in soil increases only slightly as a result of rice culture. This study indicates that it is difficult to reduce Cd loading by irrigation water treatment in a non-polluted paddy field. This further indicates that once a field is polluted by Cd it is difficult to decrease the accumulated Cd by the ordinary cultivation of rice plants.
テ ー マ 講 演 者 連 絡 先
植物のAl耐性機構に関する最近の動向 石川 覚 前島
838-8314
石川
838-8315
内   容
 酸性土壌での作物生産不良の主要因は,低pHによって土壌から溶出してくるAlイオンであり,これは植物に対して極めて強い毒性(特に根伸長阻害)を示す。その一方,Alイオンに対して耐性を示す植物があり,その耐性機構の解明に向けて,活発な研究が世界中で行われている。本セミナーでは,Al耐性機構に関する発表者のこれまでの研究と最近の動向について,簡単に紹介する。



土壌環境研究領域セミナー
平成19年度(第8回)
    日 時 : 10月30日(火) 15:00〜16:30
    場 所 : 4階会議室(453号室)

テ ー マ 講 演 者 連 絡 先
石油コンビナート後背地域の表層堆積物中に捕りこまれた大気汚染物質の抽出 金井 篤史
(早稲田大学大学院理工学研究科 修士課程)
前島
838-8314
石川
838-8315
内   容
 1960年代〜1970年代初頭にかけて,我が国では石油コンビナート等からの排煙により,深刻な大気汚染が起きていた。これらの汚染物質はその周辺地域の表層土壌に取り込まれていると考えられる。この仮説に基づけば,コンビナート後背地域から表層土壌を採取し,そのなかに含まれる重金属含有量を分析することから,過去の汚染分布を知ることが可能となる。そこで本研究では,過去に大気汚染が激しかった石油コンビナートの後背地域において表層土壌を採取し,土壌中の重金属を分析した。さらにそれらの分析結果と過去の排煙・排ガス・煤塵中の重金属データ等との比較・検討を行い,表層土壌における大気汚染物質の捕捉についてまとめた。
 さらに上記手法を廃棄物最終処分場周辺の環境影響評価に適用した事例について言及する。
テ ー マ 講 演 者 連 絡 先
緊急時における放射能調査について 木方 展治 前島
838-8314
石川
838-8315
内   容
 緊急の原子力災害時に,国からあるいは都道府県から農林水産省に試料分析の協力要請があった場合に,農林水産省の所管する独立行政法人は協力を求められることになっており,農業環境技術研究所も緊急時分析体制に組み込まれている。農業環境技術研究所における緊急時放射能調査について,平常時の体制も含めて概略を示す。

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