平成13年度気象環境研究会 −農業生態系における大気質拡散の評価− |
趣 旨 |
農業生態系は大気を浄化する機能があることが知られているが,一方ではいくつかの大気汚染質の放出源となっている。たとえば,植物から放出された空中花粉が原因となる花粉症が世界各地で問題となっている。また,乾燥地域から発生する砂塵ダストは,植物を枯らしたり裸地化を促進するばかりでなく,大気エアロゾルとして地球規模の熱収支にも影響すると考えられている。さらに,農耕地における作物残渣の燃焼により発生する様々なガスや煙は,地域並びに地球規模での大気環境にも影響を与えている。これらの問題に対処するためには,このような大気質の拡散過程を解明し,予測する手法の開発が必要となる。 本研究会では,大気質が放出され拡散していく過程に関する最新の知見について,農業気象学的な視点から連携した議論を図る。 |
主 催 | : | 独立行政法人農業環境技術研究所 |
開催日時 | : | 平成14年3月5日(火)10:00−17:00 |
開催場所 | : | 農業環境技術研究所 大会議室 |
プログラム | ||
1.あいさつ | 10:00〜10:10 | |
陽 捷行 独立行政法人 農業環境技術研究所 | ||
2.大気質拡散過程の研究課題 | 10:10〜10:40 | |
川島 茂人 独立行政法人 農業環境技術研究所 | ||
3.作物残渣燃焼による大気質の動態 | 10:40〜11:20 | |
米村正一郎 独立行政法人 農業環境技術研究所 | ||
4.ダストの放出・拡散過程の解明 | 11:20〜12:00 | |
杜 明遠 独立行政法人 農業環境技術研究所 | ||
(昼食) | ||
5.空中花粉の多様な拡散動態 | 13:00〜13:40 | |
佐橋 紀男 東邦大学薬学部 | ||
6.アレルゲンの拡散動態 | 13:40〜14:20 | |
高橋 裕一 山形県衛生研究所 | ||
7.微粒子状大気質の自動測定法 | 14:20〜15:00 | |
藤田 敏男 大和製作所 | ||
8.ガスの広域的拡散シミュレーション | 15:10〜15:50 | |
田口 彰一 独立行政法人 産業技術総合研究所 | ||
9.粒子状物質の広域的拡散シミュレーション | 15:50〜16:30 | |
神田 学 東京工業大学 | ||
10.総合討論 | 16:30〜17:00 | |
大気質拡散問題の解決に向けた新しい評価法の活用 |
参集範囲 | : | 国公立・独立行政法人試験研究機関,大学,行政部局,関係団体等 |
連 絡 先 | : | 独立行政法人 農業環境技術研究所 地球環境部 気象研究グループ |
大気保全ユニット 川島茂人 | ||
〒305-8604 つくば市観音台3-1-3 | ||
TEL:0298-38-8206,FAX:0298-38-8199 | ||
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