第4回植生管理研究会
遺伝子からみた植生変化の解析とインベントリーの構築

 
 
趣 旨
 
 近年の分子生物学の大きな進展は、広範な研究領域に影響を及ぼしている。植生研究分野においても、DNAレベルの遺伝情報を駆使することにより、個体識別、その類縁関係、集団の遺伝的構造などを詳細に把握することが可能となってきた。さらに、既存の押し葉乾燥標本から抽出したDNAの解析から、時間スケールを加えた植物の地理的分布の変遷が解明されつつある。
 
 一方、生物多様性に係わる国際的な枠組みにおいて、分散して収集された情報を、その調査方法やカテゴライズの基準などを明確にした上での公表が求められており、生物環境情報の体系的で効率的な収集、蓄積、利用システム(生物インベントリー)を構築することが、緊急な課題となっている。
 
 本研究会では、人間の活動にともなう植生の変化について、侵入・帰化植物、薬剤抵抗性雑草を対象とした分子生態学的手法による最近の研究成果を紹介する。さらに、こうした成果を含む広範な植生研究調査情報の効率的な集積や活用に取り組む先駆事例を参考に、今後、新たな解析手法やフィールド調査を通じて得られる知見をどう蓄積・利用するか、「集める、貯める、使う」視点から、生物環境情報の構築・活用について広範な論議を実施する。
 
 
主  催
開催日時
開催場所


独立行政法人農業環境技術研究所
平成14年3月7日(木)10:00〜17:15
農業環境技術研究所 大会議室
 
プログラム
1.あいさつ 10:00〜10:10

 
独立行政法人 農業環境技術研究所/陽 捷行
 
2.研究会のねらい 10:10〜10:30

 
独立行政法人 農業環境技術研究所/岡 三徳
 
3.外来侵入植物イチビの侵入経路とその歴史的増加過程の解明 10:30〜11:15

 
独立行政法人 農業研究機構 畜産草地研究所/黒川俊二
 

 
4.除草剤抵抗性水田雑草の発生及び分布拡大様式の解明 11:15〜12:00

 
独立行政法人 農業環境技術研究所/伊藤一幸
 
5.人里植物タンポポにおける雑種形成過程の解明 13:00〜13:45

 
独立行政法人 農業環境技術研究所/芝池博幸
 
6.全国スケールでの種、植生情報の収集と「身近な生きもの調査」 13:45〜14:30
  環境省 生物多様性センター/笹岡達男
 
7.人と自然の博物館におけるインベントリーシステムづくり 14:45〜15:30
  兵庫県 人と自然の博物館/中瀬 勲
 
8.農業生態系の地域区分とそれに対応した調査・情報システム 15:30〜16:00

 
独立行政法人 農業環境技術研究所/井手 任
 
9.総合討論 16:00〜17:15
 
参集範囲 国公立・独立行政法人試験研究機関、大学、行政部局、関係団体等
連 絡 先
 

 
独立行政法人農業環境技術研究所
 生物環境安全部植生研究グル−プ長 岡 三徳
    〒305-8604  つくば市観音台3-1-3
    (E-mail : okasan@niaes.affrc.go.jp)
    TEL:0298-38-8243、FAX:0298-38-8199