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女性研究者ロールモデル講演会
Opportunities and limits for equilibrating personal and professional life when being a female scientist in France
(フランスの女性科学者がワークライフバランスを保つための機会と制約)
Delphine Luquet, CIRAD
(国際農業研究推進センター(フランス) デルフィン・ルケット)
(2009年10月7日 農環研)

農業環境技術研究所は、10月5〜7日の MARCOシンポジウム2009 に参加されるフランスの女性研究者(Dr Delphine Luquet)を講師として、研究者のワークライフバランスに関する公開講演会を開催します。多数の方のご来場をお待ちしています。

この講演会は、科学技術振興調整費「女性研究者支援モデル育成」事業による「双方向キャリア形成プログラム農環研モデル」の活動として行われます。

開催日時: 2009年10月7日(水曜日) 15:30 〜 17:00

開催場所: 農業環境技術研究所 本館547会議室(茨城県つくば市観音台3−1−3) 農業環境技術研究所への交通案内

参加費: 無料 (懇親会費は別です)

プログラム

15:30−16:00 前座講演 「フランスの子育て支援」および「ルケットさんの講演のポイント」(仮題)

岡田浩明・坂本頼子 (農業環境技術研究所 企画戦略室)

16:00−17:00 講演 「Opportunities and limits for equilibrating personal and professional life when being a female scientist in France」

Delphine Luquet (CIRAD)

17:15−19:00 懇親会
参加される方は、9月30日までに坂本(ysakamoto@affrc.go.jp)にご連絡下さい.

ルケットさん講演の要旨
(原文は英語、岡田浩明(農環研 企画戦略室) 訳)

Opportunities and limits for equilibrating personal and professional life when being a female scientist in France
フランスの女性科学者がワークライフバランスを保つための機会と制約

私は植物生理生態学と(数理)モデルの研究を専門とする女性科学者で、フランスのモンペリエ市にある CIRAD (国際農業研究推進センター)に所属しています。2002年に博士号を取得後、イタリアの FAO(世界食料機関)で短期間ポスドクを経験した後、2002年12月より現職場で常勤研究者として働いています。

私は40名の常勤研究者を抱える研究ユニットの一員です。ここで私は、研究と事務の職務をこなしつつ、自分独自の研究プロジェクトを立ち上げてきました。2009年12月に、12名のメンバーを率いるチームリーダーになりました。このような仕事をこなすためにはもちろん、職場のみならずしばしば自宅でも(夕方や週末などに)、多くの時間と労力を費やしています。なぜなら職場で過ごす時間をまず、同僚や学生との打合せに費やしているからです。そのため私は、自分の研究活動、つまり論文を読んだり書いたり、また、データを分析するなどの作業などを、自宅で行っているのです。これらの作業に加えて、学会や共同プロジェクトに参加するため、しょっちゅう国外に出かけます。

34才の今に至るまでのこの7年間は私にとって、研究キャリアだけでなくプライベートでも非常に重要な期間でした。私は2007年に母になり、4ヶ月の出産休暇と2ヶ月の有休とをあわせての6ヶ月間、ほとんどの仕事を中断しました。しかしながら私はこの間も、自宅で過ごす時間の1割程度を研究活動に当てなければなりませんでした。(それでも)フランスの、特に公的機関で実施しているこの制度は、十分な社会支援と休暇を労働者、特に女性に与え、キャリア形成にあまり不利にならずに、プライベートライフを最優先にできる非常に重要な仕組みです。

多忙な日々はしょっちゅうありますが、2008年1月より私は、母親としての家庭生活と研究活動を丁度良いバランスで両立させています。2才の息子は保育園に通っています。保育園に彼を迎えに行くのがあまり遅くならないように、また、彼が眠るまでの貴重な数時間を親子で過ごすために、職場での仕事時間を短縮しようと心がけています。そして、息子が眠った後の数時間を仕事に当てています。職場でのコアタイムがあまり長くなく、時間管理がとてもしやすいという点は、フランスの制度のとても優れている点だと思います。

フランスの女性が家庭と仕事を両立させたいと望んだときに、どうやってそれを実現しているか、自分の体験を例にお話ししました。我が国の社会制度のおかげで、フランスの女性はワークライフバランスを実現する機会に恵まれていて幸運です。職場に十分な余裕があり、女性たちがその気になりさえすれば利用できるのですから。

問い合わせ先

独立行政法人農業環境技術研究所 企画戦略室 岡田浩明/坂本頼子
〒305-8604 茨城県つくば市観音台3-1-3
Phone: 029-838-8183  Fax: 029-838-8167
e-mail: hokada@affrc.go.jp (岡田)、ysakamoto@affrc.go.jp (坂本)

講演会参加の事前登録は必要ありませんが、懇親会への参加を希望される方は、坂本あてに9月30日までにご連絡願います。懇親会の参加費(2000円程度)は後日連絡いたします。

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