3月18日(月曜日)に茨城県つくば市の農林水産技術会議事務局筑波事務所つくば農林ホールにて、日本蚕糸学会主催、生物研共催により公開シンポジウム「次世代の技術を担う『昆虫力』」が開催され、昆虫の研究者や一般市民など約100名が参加しました。シンポジウムでは東京大学の神崎亮平教授がカイコの感覚、脳、行動について講演され、スーパーコンピューター「京」を使ったカイコの脳の再現や、カイコが操縦する昆虫ロボットなどについて紹介されました。講演は昆虫の研究者に希望と感銘を与えるもので、講演終了後も多くの参加者が神崎先生を取り囲むように集まり、いつまでも議論が続きました。生物研は神崎先生と長年共同研究を行っており、遺伝子組換えカイコを用いてカイコの脳神経系ネットワークの解明を進めています。
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