参考資料1

イオンビームによるキクの花色突然変異の特徴

  イオンビームはガンマ線に比べて、高エネルギーを局部的に与える効果があり、新しい突然変異を起こすことが予想されていた。キクの組織培養体にイオンビームを照射して得た、再分化植物の花色突然変異を調べた。
  ガンマ線では単色の突然変異花が多いが、イオンビームでは複色、条斑などのこれまでにない突然変異花も誘発された。 また、花色の変異率は培養体に葉よりも花弁を用いるほうが、はるかに高くなった。イオンビームは組織への透過性が浅いので、照射材料の調整が必要になるが、ガンマ線とは異なる新たな突然変異原として、利用が可能である。


図1.イオン照射施設制御室

図2.イオンビームのエネルギー付与の特徴

図3.各種放射線の物質内エネルギー分布

図4.イオンとγ線急照射による花色スペクトルの比較

図5.キク原品種「太平」

図6.複合突然変異体

図7.条斑突然変異体
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