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 【要旨】 【研究合意の概要】 【問い合わせ先】 【背景】 【今後の展開】

【背景】

    生物研では、遺伝資源となるカイコ品種を豊富に保有しており、それらの詳しい遺伝情報を蓄積しています。このため、生物研は、カイコをゲノム塩基配列情報の解析対象とし、全ゲノムの80%に相当するカイコゲノム情報を解読しました。

    一方、中国西南大学においても、北京ゲノム研究所と共同でカイコゲノム情報の解読を行っています。

    このように日中両国において、独自にカイコゲノム情報を解読していましたが、双方の情報は単独ではカイコゲノム情報を完全に再現するには不足する部分があり、双方の情報を統合することが切望されていました。

【今後の展開】

  1. 日中共同研究で得られる成果は、共通のカイコゲノム情報のデータベースとして公開し、全世界の研究者が利用できる体制を整えます。これにより安全な農薬の創薬など産業利用に大きく貢献します。
  2. 日中は、今後国際コンソーシアムを組織し、世界の関連する研究者の協力の下にカイコゲノム情報からの遺伝子の推定作業を行います。
  3. 生物研は、中国をはじめとする世界の研究者との間で、より一層の情報交換および共同研究を行い、カイコをはじめとする昆虫の遺伝子機能解析に関して主導的役割を担います。


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