研究者から一言
植物遺伝資源はゲノム研究や育種における貴重な基礎材料です。遺伝資源の長期間安定的な供給が重要であり、現在保存法が確立されていない遺伝資源の効率的な保存技術等の開発が必要です。現状では、栄養繁殖性作物の圃場や温室などでの二重保存は、維持管理コストが大きく、災害や病虫害による滅失リスクがあります。また、伝統的野菜等の生息域内保存は、保存・継承が困難であるため消滅の危機に瀕しています。そこで、当課題では、1)栄養繁殖性作物遺伝資源の効率的な保存技術の開発と長期保存事業の実装のためのシステム構築、2)伝統的植物遺伝資源の生息域内保存システムの構築および通常種子常温保存技術の開発、を実施します。
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