機械と体の点検を
H14年11月 石川 文武
水田作の農家では、収穫も終り、乾燥と籾摺り、出荷作業が残っている時期ではないでしょうか。秋の農繁期が終り、収穫の喜びもあってほっと一息入れたいかもしれませんが、その前に身の回りの点検を行いましょう。野菜を作っている農家、畜産農家には農閑期が訪れないかもしれませんが、わずかな時間を見つけて以下の2点を実施してください。
- 機械の点検:
圃場などで一生懸命働いてくれた農業機械にいたわりの気持を伝えましたか?人間は汗水垂らして働いたら、入浴したりシャワーを浴びてさっぱりさせますし、傷があったら手当をしますよね。機械もきれいに洗い、不具合のあったところは修理をし、来シーズンにばりばり働けるよう、休養させましょう。この時期になれば、ディーラーも少しは忙しさから解放されるので、修理や点検の大小に関らず、面倒を見てくれるはずです。農業機械は一家の家計を産み出してくれる手足です。しっかり点検してください。 ついでに格納庫の中の整理もお願いします。整理のヒントは「農作業現場改善チェックリスト」の解説部分(例えばC2)にのっています。
- 皆さん自身の点検修理も大切です:
機械の点検修理がすんだら、皆さん自身の点検修理をしてください。50歳をこすと、疲労がたまりやすく、なおりにくくなります。心身諸機能も少しずつ低下しています。自分の体力などを見直しながら、次のシーズンにも元気一杯働けるよう、休養を取り、体力維持にも配慮しましょう。適量のアルコールはOKです。浴びるような飲み方はやめてください。農閑期になったら生活習慣病のチェックも忘れずに受けてください。