安全標識とピクトさん
H25年2月 岡田 俊輔
農業機械には危険部位を図や文章で知らせるためのラベルとして、安全標識が様々なところに貼られています。事故や怪我を防止するために重要な安全標識ですが、ラベルが多すぎたり、字が細かすぎたりすると、表示内容の確認がおろそかになりがちです。農業機械の安全標識に関してはJIS(日本工業規格)である程度の指針が示されているものの(JIS B 9100:2012)、文字の大きさや見やすい貼り付け位置等については具体的な記述はありません。そこで、生研センター(現:革新工学センター)では、より見やすい安全標識等を目指して、文字の大きさや説明文の簡潔化、見やすい取付位置等について調査・検討を行っている最中です。ラベルが多くて読む気がしないとの声を頂くこともありますが、この調査・検討結果が少しでもわかりやすい安全標識の普及につながれば幸いです。
標識にはピクトグラム(絵文字)を用いることが多くあります。なかでも人型のピクトグラムを「ピクトさん」と呼び、その収集に努めるとともに魅力を伝えておられる方々 がいらっしゃいます。よく見ると工夫を凝らしたデザインのピクトさんが色々なところで活躍しているので、ご自宅の機械の点検の合間にピクトさんを探してみてはいかがでしょうか。ピクトさんを見かけたら要注意です。