耕うん・代かき作業の安全を
H25年4月 堀尾 光広
稲作のシーズンが近付いてきました。稲作りは、まず耕うん・代かき作業から始まります。東北や北陸などの雪の多い地域では、前年の秋起こしができないため融雪後に粗起こしから始めなければいけないところもあります。大規模にやられているところでは、代かきも含め時間との戦いとなります。耕うん・代かきともに単調な作業の連続ですから、他の作業以上に安全への意識を高く持つことが重要ではないかと思います。代かき作業でどんな危険がと思われますが、以外なところにも危険が潜んでいるものです。
今から十年ちょっと前に高速代かき機と呼ばれる機械が開発され、それまでの代かき作業より速度段を1段上げて作業される場面も増えてきました。作業を終えて早い速度段のまま道路へ出ようとして前輪が浮いてしまい、あわててブレーキを踏んだら運悪く片ブレーキでバランスを崩し横転してしまったという例もあります。運悪くと表現しましたが、左右のブレーキをきちんと連結ししっかりと速度を落としていれば防げる事故です。水はり作業でタイヤには泥がつき、滑りやすい状況にもなっています。急いでいるからといって斜めに上がるなど決してしないでください。もう少し気をつけていれば、ということにならないように安全な農作業を、まずは耕うん・代かき作業からはじめましょう。