農作業安全コラム

ケータイの携帯

H26年2月 豊田 成章

 新しい年が明け、早くも一ヶ月が過ぎました。日本では一番寒い時期ですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。

 農作業事故とは関係のない体の話ですが、私は小学校時代に雲梯(うんてい)から落下して背中をうち、身動きが出来ず息を吸うことも吐くことも出来ず呼吸が止まる恐怖を経験しました。また成人してからは、高熱により体が動かなくなったり、尿路結石により突然の腹痛にお腹を抱え悶え苦しんだりしました。これらの際には、一時的とはいえ全く動けなくなりました。ケータイを必死で探し出し、普段では電話をかける必要のない近距離から助けを呼び、助かったこともありました。

 実際の農作業では、人と連絡をとれるようケータイを携帯されて作業されている方も多いかと思いますが、ケータイを携帯していたが、事故の衝撃で紛失してしまい不都合が生じてしまった事例や、逆に、事故の際ケータイが手の届くところにあって助かった方の事例が『こうして起こった農作業事故』(全国農業機械士協議会)や『こうして起こった農作業事故Ⅱ』((一社)日本農村医学会) 外部リンク で紹介されています。

 ケータイの携帯においては、「ちょっとの距離でも」、「肌身離さず」を実践されてみてはいかがでしょうか。

:ここで言うケータイにはスマートフォンを含みます。

 

キーワード:事故/安全装置・対策
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