搾乳ユニット自動搬送装置導入による搾乳能率の向上
[要約]
搾乳ユニット自動搬送装置は人力によるユニットの着脱が不要であり、軽労化等の導入のメリットがある。自動搬送装置6台(搾乳ユニット12台)の導入により2名作業で対尻式牛舎では約66頭/h、対頭式牛舎では約54頭/hの能率で搾乳作業が可能となる。
[キーワード]
[担当]根釧農業試験場・研究部・酪農施設科
[連絡先]電話01537-2-2004
[区分]北海道農業・総合研究
[分類]技術・参考
[背景・ねらい]
搾乳ユニット自動搬送装置について、その導入農家における実態調査から搾乳の作業能率、導入による作業性の改善効果を明らかにする。
[成果の活用面・留意点]
- 対頭式牛舎において搾乳ユニット自動搬送装置4台のシステムの導入により搾乳ユニットは6台から8台に増加し、3名の搾乳作業では30.9頭/hから38.9〜40.8頭/hに搾乳能率が向上する。この効果は導入直後から得られる(表1、表2)。
- 搾乳ユニット自動搬送装置6台のシステムを導入した82頭および64頭の搾乳をしている対尻式牛舎の作業者2名での搾乳能率はいずれも約66.7頭/hである(表3)。
- 搾乳ユニット自動搬送装置4台と6台のシステムを導入した対頭式牛舎での搾乳能率は、50.8〜54.0頭/hである(表3)。
- 搾乳能率の向上以外の効果としては、重い搾乳ユニット持たなくて済むことや、配管に自動接続されることによる軽労化がある。
[成果の活用面・留意点]
- パイプラインミルカは増加する搾乳ユニット数に応じた適正な施設・構造とする。
- 本成果は新たな搾乳ユニット自動搬送装置を導入する場合の作業計画立案に利用できる。
平成16年度北海道農業試験会議(成績会議)における課題名および区分
「搾乳ユニット自動搬送装置の作業性評価」(指導参考)
[具体的データ]
[その他]研究課題名:搾乳ユニット自動搬送装置の開発促進評価試験
予算区分:受託
研究期間:2003年
研究担当者:高橋圭二、堂腰 顕、吉田邦彦
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