大玉で耐寒性の強いおうとう新品種候補系統「HC1」


[要約] [キーワード] [担当]中央農試・作物開発部・果樹科
[連絡先]電話0123-89-2285
[区分]北海道農業・作物
[分類]技術・普及



[背景・ねらい] [成果の活用面・留意点]
  1. おうとう「HC1」は「南陽」の自然交雑実生から選抜した系統である。
  2. 樹勢は強く、樹の生育は旺盛である。満開期は「佐藤錦」、「北光」より1〜3日早く、「南陽」より2〜5日早い。収穫盛期は6月下旬で、「佐藤錦」より数日早い。生産性は「佐藤錦」、「北光」並みで、「南陽」より高い(表1)。
  3. 果実は黄色い地色に赤く着色する。果実重は6.3〜8.1gで「佐藤錦」、「北光」よりも大きい。糖度は13.9〜15.3%、酸度は0.52〜0.64g/100mlで酸味をやや強く感じる(写真1表1)。
  4. 耐寒性は「北光」並みに強い(表1)。
  5. 「佐藤錦」並みに裂果しやすい(表1)。
  6. S遺伝子型はS3S5であり、「佐藤錦」、「北光」、「南陽」に加えほとんどの栽培品種と交配親和性を有する。(表1表2)。
[成果の活用面・留意点]
  1. 裂果防止のため雨よけ被覆を実施する。
  2. 「南陽」と同様に黄変落葉することがあるが、生育等には大きな影響はない。
[具体的データ] [その他]
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