メロンえそ斑点病およびつる割病(レース1,2y菌)抵抗性台木「空知台交4号」


[要約] [キーワード] [担当]道立花・野菜技セ・研究部・野菜科
[連絡先]電話0125-28-2800
[区分]北海道農業・作物
[分類]技術・普及



[背景・ねらい] [成果の内容・特徴]
  1. えそ斑点病に対して「どうだい3号」と同様に質的抵抗性を有する。レース1,2yに対して「どうだい2号」と同程度のやや強い抵抗性を示し、激発圃場を除き、一般の発生圃場では十分な実用性を有する(表12)。レース0、レース2に対して質的抵抗性を有する。
  2. 胚軸長は「どうだい2号」よりやや短いが「どうだい3号」より長く、胚軸径は「どうだい2号」よりやや細いが「どうだい3号」と同等であり(表3)、接ぎ木作業性に問題はない。また、道内穂木品種との接ぎ木親和性に問題は認められない。
  3. 穂木品種によりやや変動するが、草勢は標準・比較台木品種や自根と同等である。開花始、平均着果日および収穫日も標準・比較台木品種と同等で、自根に対しては同等から2日程度遅い。成熟日数は標準・比較台木品種や自根と同等である(表4)。
  4. ネット形質はいずれの穂木品種においても標準・比較台木品種や自根と同等である。果実肉質に異常は認められず糖度(Brix)も標準・比較台木品種や自根と同等である(表4)。
  5. 平均一果重は穂木によりやや変動するが、標準・比較台木品種や自根とほぼ同等である(表4)。収穫果率、良果率が標準・比較台木品種や自根と同等からやや高いことから良果収量は同等からやや多い。
[成果の活用面・留意点]
  1. 1.えそ斑点病およびレース1,2yの発生が確認された圃場や発生の恐れがある圃場に導入する。
  2. レース1,2yに対する抵抗性は「どうだい2号」と同程度であるため導入する際には「メロンつる割病レース1,2y抵抗性台木品種「どうだい2号」導入指針」(北海道農政部.平成15年普及奨励ならびに指導参考事項.2003.p71-72)に従う。
  3. 無加温半促成栽培における成績であり、加温半促成栽培、トンネル早熟栽培およびハウス抑制栽培では未検討である。また、蒸し込み等の特殊な栽培管理方法についても未検討である。
[具体的データ] [その他]
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