道央地域における花木類の生育特性および切り枝適性の評価


[要約] [キーワード] [担当]道立花・野菜技セ・研究部・花き科
[連絡先]電話0125-28-2800
[区分]北海道農業・作物
[分類]技術・参考



[背景・ねらい] [成果の内容・特徴]
  1. 生育特性、日持ち性および新規性について総合的に判断した結果、有望と思われる開花品目4点(表1)および結実品目13点(表2)を選定した。紅葉品目に関しては特に有望と思われる品目が存在しなかった。
  2. 枝の伸長が優れていた品目では年間で100cm以上伸長し、121品目中13品目存在。
  3. 開花品目について:開花時期は4月上旬から7月下旬で、最も多くの品目が開花するのは5月である。開花期間は数か月におよぶ長い品目も存在するが、多くは1ヶ月未満である。
  4. 結実品目について:小果樹類などは結実時期が早く6月下旬から結実し8月には落果するが、それ以外の品目では10月から11月まで樹上で結実している。また、結実期間は開花期間よりも長めでほとんどの品目で1ヶ月以上となる。果実色は赤が多く、ついで黒が多い。水揚げによる果実の観賞期間も花のそれと比較して良好である。棘を持つ品目の割合がやや高い。
  5. 紅葉品目について:紅葉と同時に落葉する品目が多く見られ、また紅葉しても落葉しない数品目は日持ち性は良好であったが枝の伸長が劣る。ほとんどの品目は赤く紅葉するが中には紫に紅葉する品目も存在する。
  6. 棘のある品目は19品目存在し、特に棘の密集した品目は扱いにくさから切り枝としての適性はやや劣ると思われる。
  7. 東京と大阪の市場関係者により開花品目、結実品目および紅葉品目計41品目について新規性評価を実施。また両市場関係者からの意見として、新規切り枝品目の条件として特徴的な形質の他に切り枝の日持ちと切り枝長の確保が重要である。
[成果の活用面・留意点]
  1. 樹木のサイズにより生育量が変化する可能性があること、また剪定法によっても生育に差が出ることに留意する。
  2. 今回の調査地域は道央圏であることに留意する。
[具体的データ] [その他]
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