イネ縞葉枯病抵抗性品種「St.No.1」におけるStvb-i領域のゲノム構造


[要約] [キーワード] [担当]北海道農研・生産環境部・ウイルス病研究室
[連絡先]電話011-87-9278
[区分]北海道農業・生産環境
[分類]科学・参考



[背景・ねらい] [成果の活用面・留意点]
  1. インド型イネ品種「Modan」に由来するイネ縞葉枯病抵抗性遺伝子Stvb-iは、イネ第11染色体長腕動原体近傍に座乗し、DNAマーカーG220−G257間にあって、感受性日本型イネ品種「日本晴」における遺伝子領域は約30kbと算出される(図1-A)。
  2. 「Modan」に由来する抵抗性品種「St.No.1」における遺伝子領域は約44kbと算出される(図1-B)。
  3. 「日本晴」の塩基配列と比較した場合、「St.No.1」においてはCACTA型トランスポゾン10.9kbの挿入がある。(-B)。
  4. トランスポゾンの挿入位置に続く動原体側約10.1kb断片は、「日本晴」の6.5kb断片と置換している(-B)。
  5. その他にも数塩基単位の変異(置換・挿入・欠失)が点在する(-B)。
  6. 当領域には8つの遺伝子が予測される(-C)。
  7. イネ縞葉枯病抵抗性選抜マーカーST10は、当該遺伝子領域内のトランスポゾンに近接している。
[成果の活用・留意点]
  1. 予測される8つの遺伝子の機能については詳細な検討が必要。
  2. 「Modan」に由来する抵抗性系統の選抜においてST10の選抜効率はほぼ100%である。
[具体的データ] [その他]
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