製粉性およびめん色に優れる秋まき小麦新品種候補系統「北見81号」


[要約] [キーワード] [担当]北見農試・作物研究部・小麦科
[連絡先]電話0157-47-2146
[区分]北海道農業・作物
[分類]技術・普及



[背景・ねらい] [成果の内容・特徴]
  1. 「北見81号」は、平成6年度(平成7年6月 以下播種年度をもって示す)に北海道立北見農業試験場(農林水産省小麦育種指定試験地)において、やや早生・耐雪性“やや強”・穂発芽性“やや難”・良粉色の「北見72号」(後の「きたもえ」)を母、強稈・多収・穂発芽性“やや難”の「北系1660」を父として人工交配を行い、以降、選抜・固定を図ってきたものである。
  2. 「ホクシン」より出穂期で1日、成熟期で2日遅いやや早生である。
  3. 稈長、穂長は「ホクシン」と同程度で、穂数は「ホクシン」よりやや多い。
  4. 穂発芽性は“やや難”で「ホクシン」より優れる。
  5. 耐雪性、うどんこ病抵抗性は“やや強”で「ホクシン」と同程度である。赤かび病抵抗性は“中”、赤さび病抵抗性は“やや強”で「ホクシン」より優れる。
  6. コムギ縞萎縮病抵抗性は“やや弱”であるが「ホクシン」より優れる。
  7. 子実重は「ホクシン」より多い。千粒重、容積重は「ホクシン」と同程度である。
  8. 原粒灰分が低く、製粉性は「ホクシン」より優れる。原粒蛋白は「ホクシン」より0.8%程度低い。
  9. めん色は「ホクシン」より優れ、粘弾性は「ホクシン」と同程度であり、製めん適性は「ホクシン」より優れる。
[成果の活用面・留意点]
  1. 北海道の秋まき小麦栽培地帯に適応する。
  2. コムギ縞萎縮病抵抗性は“やや弱”であるため、多発圃場での栽培を避ける。

     平成17年度北海道農業試験会議(成績会議)における課題名および区分
     「小麦新品種候補 「北見81号」」(普及奨励)
[具体的データ] [その他]
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