カラフルポテトの新顔@赤肉の新品種候補「北海91号」


[要約] [キーワード] [担当]北海道農研・畑作研究部・ばれいしょ育種研究室
[連絡先]電話0155-62-9272
[区分]北海道農業・作物、作物・夏畑作物
[分類]技術・普及



[背景・ねらい] [成果の内容・特徴]
  1. 「北海91号」は、紫肉品種「キタムラサキ」の開放受粉種子より選抜された。
  2. 「インカレッド」の肉色に比べ切断面全体が赤色で色むらが無く(図1)、アントシアニン色素(主要成分:ペラニン)の含量は2mg/g程度である(表1)。
  3. 「インカレッド」に比べて枯凋期は早く、茎は短く、そう性は直立のため、栽培管理がしやすい(表2)。
  4. 「インカレッド」に比べ収量は多く、平均1個重は大きく、内部異常が少ない(表1)。
  5. 用途は調理用で、「インカレッド」に比べてでん粉価が高く、16%程度と適正であるため、加工時の歩留りが良く、調理加工適性も改善されている。(表2)。
  6. ジャガイモシストセンチュウに対し抵抗性である(表3)。
[成果の活用面・留意点]
  1. 赤肉を生かした調理・加工に利用でき、赤肉をアピールした産直販売が可能である。
  2. 8月以降の生育後半に下葉から枯れ上ることがあるが生理的なものであり、Yウイルス罹病による局部斑点の病徴とは混同しないように注意する。
  3. 赤皮のため緑化等の見分けが難しいので、十分な培土と培土を崩さない様な管理作業を行い、緑化させないように注意する。
  4. 北海道の地域在来品種等として認定されており、十勝地域で種いもの生産が行われ、200haの普及が見込まれる。

    平成17年度北海道農業試験会議(成績会議)における課題名及び区分
     「ばれいしょ地域在来品種等の特性」 指導参考
[具体的データ] [その他]
目次へ戻る