倒伏しにくく美味しいそば新品種「北海6号」


[要約] [キーワード] [担当]北海道農研・畑作研究部・遺伝資源利用研究室
[連絡先]電話0155-62-9273
[区分]北海道農業・作物、作物・夏畑作物
[分類]技術・普及



[背景・ねらい] [成果の内容・特徴]
  1. 「北海6号」は「キタワセソバ」集団中に見いだされた伸育性が有限の個体から選抜された有限伸育性系統である(表1)。
  2. 生態型は夏型で、開花期及び成熟期は「キタワセソバ」と同程度である(表1)。
  3. 草型は夏型特有の直立短枝型で、草丈は「キタワセソバ」より1〜7cm低く、倒伏程度が0.1〜0.8ポイント低く、耐倒伏性にやや優る(表1)。
  4. 収量性は、「キタワセソバ」と同程度である(表1)。
  5. 千粒重は、「キタワセソバ」並みかやや重く、容積重は「キタワセソバ」よりかなり重い(表1)。
  6. 製粉歩留りは「キタワセソバ」にやや優り、製麺試験(操作性)では‘良〜粘る’で「キタワセソバ」に、製麺試験(香り)では‘普通〜やや強い’で、やや優る。食味試験では、味、そばらしさ及び総合評価で有意に優る(表1)。
[成果の活用面・留意点]
  1. 北海道一円に適する。「キタワセソバ」の一部と在来種に置き換え、200haの普及面積を見込む。
  2. 他品種と交雑するので、集団的に隔離栽培する。
  3. 多肥もしくは晩播により倒伏しやすくなるので、適正施肥及び適期播種に努める。
  4. 「キタワセソバ」並に脱粒するので、適期収穫に努める。
[具体的データ] [その他]
目次へ戻る