環境に配慮した酪農のためのふん尿利用計画支援ソフト「AMaFe」


[要約] [キーワード] [担当]北海道立根釧農業試験場・研究部・草地環境科
[連絡先]電話0153-72-2004
[区分]北海道農業・生産環境、畜産草地・生産管理
[分類]技術・普及



[背景・ねらい] [成果の内容・特徴]
  1. 本ソフトは1戸の酪農家を基本単位とし、利用者が飼養頭数、ふん尿の分析値、圃場ごとの面積、利用区分、土壌区分、土壌診断値等を入力すると、基本的なふん尿利用計画と購入肥料による養分の補填量およびその施肥管理で発生する環境負荷(窒素の溶脱量と揮散量)の推定値を表示する。入力項目のうち、土壌診断値とふん尿分析値の入力は任意である(図1)。
  2. 利用者は、出力結果を見ながら、目的に応じて各圃場のふん尿施用時期と施用量を手動で修正し、ふん尿利用計画を立案できる(図2)。
  3. 施肥対応の論理は、一部で簡略化を図ったが、現在推奨される論理をおおむね踏襲する。また、環境影響評価では、維持管理段階の採草地を対象にアンモニア揮散量と硝酸態窒素溶脱量の推定値を出力する。
  4. ふん尿施用時のアンモニア揮散量は、気温、土壌水分などの異なる条件で得た試験結果に基づいて設定した揮散係数(表1)を、施用するふん尿のアンモニウム態窒素量に乗じて求める。硝酸態窒素溶脱量は、北海道内3-4場所で実施されたライシメータと圃場試験の結果から得られた推定式(表2)によって求める。
[成果の活用面・留意点]
  1. 酪農家および酪農技術指導者を主な対象として、環境に配慮しつつ、適正なふん尿利用計画を立案するために活用できる。
  2. 本ソフトの利用にはMicrosoft Excelが必要である。
  3. 本ソフトの著作権は酪農学園大学、畜産草地研究所、根釧農試、天北農試および中央農試で構成する共同研究グループに、また、本ソフトに組み込まれた地力保全土壌図データの著作権は日本土壌協会に帰属する。
  4. 本ソフトはCD(利用マニュアル付き)で無償配布(送料実費)し、利用者による第三者への再配布は禁止する。

    平成17年度北海道農業試験会議(成績会議における課題名および区分)
    環境に配慮した酪農のためのふん尿利用計画支援ソフト「AMaFe」(普及奨励)
[具体的データ] [その他]
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