ばらにおける後処理用品質保持剤の前処理及び輸送処理での効果


[要約]

[キーワード]

[担当]道立花野技セ・研究部・花き科
[代表連絡先]電話0125-28-2800
[区分]北海道農業・水田・園芸作
[分類]技術・参考


[背景・ねらい]

[成果の内容・特徴]

  1. 前処理、輸送処理でPATを単独もしくは連続して使用した場合、市販の前処理剤もしくは輸送処理剤と同等以上の花持ちとなり (表1)、切り花重も同等もしくは高めに推移する。さらに前処理、輸送処理及び後処理でPATを連続使用することにより花持ちがさらに向上し(表2)、切り花重比率も高く推移する。
  2. 花色について、前処理、輸送処理及び後処理で連続してPATを使用した場合、市販の前処理剤、輸送処理剤及び後処理に蒸留水を組み合わせて使用した場合より明度L*と色相角度hが高くなり、花弁の発色が優れる(表3写真1)。前処理もしくは輸送処理のみでPATを使用した場合についても市販剤処理を使用した場合より明度と色相角度がやや高くなる。
  3. 前処理、輸送処理と後処理においてPATを35倍希釈で処理した場合については後処理後に葉に障害が見られるがPAT70倍希釈使用時では認められない。
  4. 以上より、ばら切り花に対する前処理剤及び輸送処理剤としてPATは実用性があると判断される。なお、使用する際の希釈倍率は70倍が適当である。

[成果の活用面・留意点]

  1. ばら切り花の前処理剤及び湿式輸送処理剤選択時の資料とする。
  2. 花色については赤色のばら(ローテローゼ)における結果である。

平成19年度北海道農業試験会議(成績会議)における課題名及び区分
「「切花用活性化剤PAT」によるばらの品質保持技術」(指導参考)

[具体的データ]

[その他]

 



目次へ戻る