デルフィニウム及びばらのスクロース処理を組合せた湿式輸送技術


[要約]

[キーワード]

[担当]道立花野技セ・研究部・花き科
[代表連絡先]電話0125-28-2800
[区分]北海道農業・水田・園芸作
[分類]技術・普及


[背景・ねらい]

[成果の内容・特徴]

  1. エラータム系およびシネンシス系デルフィニウムの切り花をスクロースを加えたSTS溶液で前処理することで、収穫後に開花する小花の発色不良が抑制され、収穫前に開花していた小花に近い花色を示すとともに花持ちも延長する(表1)。
  2. デルフィニウムのSTS溶液に加えるスクロースの濃度は、エラータム系およびシネンシス系ともに4%以上では効果に差がなかったことから、4%が適当である(表1)。
  3. デルフィニウムの湿式輸送は、エラータム系およびシネンシス系ともに乾式輸送と比較して輸送後の鮮度の保持に有効であるが、花持ちは乾式輸送と同程度である。
  4. スクロース処理を行うばらの湿式トラック輸送は、乾式航空機輸送より花持ちが延長する(表2)。
  5. ばらにおいて、輸送温度の高い 8月出荷では10月出荷に対して、湿式トラック輸送時のスクロース処理による花持ち延長効果が大きく、切り前を早めることにより咲き進みを抑制することが可能である(表2)。

[成果の活用面・留意点]

  1. デルフィニウムの前処理に活用する。
  2. ばら道外出荷時における輸送方法の参考とする。
  3. ばらにおいて輸送条件によりスクロース処理効果に差がある。

平成19年度北海道農業試験会議(成績会議)における課題名および区分
「エラータム、シネンシス系デルフィニウム及びばらのスクロース処理を組合せた湿式輸送技術」(指導参考)

[具体的データ]

[その他]

 



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