温湯除雄を用いたダッタンソバの簡易な交配方法


[要約]

[キーワード]

[担当]北海道農研・寒地地域特産研究チーム、機能性利用研究北海道サブチーム
[代表連絡先]電話011-857-9260、電子メールseika-narch@naro.affrc.go.jp
[区分]北海道農業・畑作、作物
[分類]研究・参考


[背景・ねらい]

[成果の内容・特徴]

  1. ダッタンソバの除雄は、翌日に開花する蕾を含む最頂花房を、恒温水槽に浸漬する温湯処理で行う。交配には、処理翌朝に開花した花を用いる。
  2. 42℃・8分間、43℃・5分間、44℃・3分間以上の温湯処理により、自殖での結実率がほぼ0%となる(表1)。
  3. 人工授粉により結実が促されるが、44℃・3分間の温湯処理において最も結実率が高く、交配花数の半分程度で結実が得られる(表2)。
  4. 44℃・3分間の温湯処理は、様々な品種・系統への適用性も高く、ほぼ確実な除雄と人工授粉による結実が得られる(表3)。
  5. 以上の温湯処理と人工授粉により雑種が得られ(表4)、交雑育種が可能となる。

[成果の活用面・留意点]

  1. ごく少数ながら自殖種子が残る可能性があるため、F1の形態やF2の形質の分離を観察し、自殖後代を適切に排除する必要がある。
  2. 植物体を養成する際の室温が高い場合、温湯処理後の開花が抑制され、人工授粉が困難となるため、概ね25℃以下の冷涼な温度で植物体を養成する。

[具体的データ]

[その他]

 



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