農業現場で活用可能な小豆ポリフェノールの非破壊測定技術


[要約]

[キーワード]

[担当]道立中央農試・基盤研究部・農産品質科、鞄本ビュッヒ、潟jップンエンジニアリング
[代表連絡先]電話0123-89-2585
[区分]北海道農業・畑作
[分類]技術・参考


[背景・ねらい]

[成果の内容・特徴]

  1. 道産小豆のポリフェノール含量および原粒水分を近赤外分光装置NIRLab N-200型で測定するための検量線を作成したところ、予測標準誤差(SEP)がポリフェノール含量に関しては39.2mg/100g FW、原粒水分に関しては0.46%といずれも目標SEP(既往の成果よりポリフェノール含量;50.0mg/100g FW以下、原粒水分;1.0%以下に設定)を下回っており(表1)、また、道産主要小豆品種に関しては品種の違いによる影響は認められない(図1)。
  2. ポリフェノール含量、原粒水分ともに産地および栽培年次の違いによる影響は小さいと考えられる(表2)。2007年JA十勝池田町産試料への適合性を評価したところ、SEPはポリフェノール含量に関しては28.6mg/100g FW、原粒水分に関しては0.39%であり、適用可能である (表2)。
  3. トラック荷台内におけるポリフェノール含量の変動係数は1.82〜2.86%であり、市販の袋詰「エリモショウズ」の変動係数を下回っていたため、サンプリング点数は受け入れトラック1台あたり3点程度が適当と考えられる(表3)。

[成果の活用面・留意点]

  1. 本試験で用いたものと同型装置においては、作成した検量線を移設することにより本技術が利用可能である。
  2. 本技術は農協施設で受け入れる際に測定することを想定している。
  3. 検量線はバイアスが生じる場合があるので毎年、当年産の小豆試料を用いてバイアス補正する必要がある。

平成19年度北海道農業試験会議(成績会議)における課題名および区分
課題名:農業現場で活用可能な小豆ポリフェノールの非破壊測定技術(指導参考)

[具体的データ]

[その他]

 



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