めんの食感、色、生地物性に優れ良質多収の小麦新品種候補「東海103号」 | ||||||||||||||||||
[要約] | ||||||||||||||||||
「東海103号」はやや低アミロースで、グルテニンの改良により生地物性が適度に強く、めんの食感に優れ、灰分が低く、粉色が明るく黄色味を帯び、日本めん用に適する。早生・短稈で倒伏に強く良質多収の軟質小麦で、縞萎縮病に強く耐湿性にやや優れる。 | ||||||||||||||||||
[キーワード]コムギ、生地物性、日本めん、グルテニン、食感、多収、DNAマーカー選抜 |
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[担当]愛知農総試・作物研究部・小麦育種指定試験地 [代表連絡先]電話:0561-62-0085 [区分]作物、関東東海北陸農業・関東東海・水田作畑作(冬作) [分類]技術・参考 |
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[背景・ねらい] | ||||||||||||||||||
東海地域の主要品種である「農林61号」は用途面の汎用性があるものの、日本めん用としては灰分が高く、めん色がくすみやすく、通常アミロースタイプのため食感も優れない。栽培面では倒伏しやすく、中生で梅雨入りと成熟期が重なりやすいことが問題である。一方、普及が進んでいる「イワイノダイチ」は早生で倒伏しにくく、やや低アミロースタイプのため、めんの粘弾性や滑らかさに優れ、色も「農林61号」に勝る。しかし、生地物性が弱く、「煮溶け」、「短めん」、「落めん」等が発生しやすく、単品ではめんが作りにくいことが実需者から指摘されている。そこで、生地物性を強化するグルテニン遺伝子をDNAマーカー選抜によって集積し、やや低アミロースで生地物性が適度に強く、日本めんに適した早生・強稈で良質・多収の小麦品種を育成する。 | ||||||||||||||||||
[成果の内容・特徴] | ||||||||||||||||||
東海103号」は2001年春に生地物性の強い「きぬの波」と早生多収の「西海184号」を交配し、派生系統育種法で選抜固定を図ってきた系統で、2008年度の世代はF8である。 | ||||||||||||||||||
[成果の活用面・留意点] | ||||||||||||||||||
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[具体的データ] | ||||||||||||||||||
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[その他] | ||||||||||||||||||
研究課題名:温暖地西部の多湿水田輪換畑向け早生、良質小麦品種の育成 | ||||||||||||||||||
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