貯穀害虫・天敵図鑑
ガイマイツヅリガ
和名
ガイマイツヅリガ [メイガ科]
英名
rice moth
学名
Corcyra cephalonica (Stainton) [Pyralidae]
分布
日本(現在沖縄で確認)を含むほぼ全世界。
形態
【卵】長径が0.6mm内外の楕円形。白色。
【幼虫】老齢幼虫の体長は20mm近い。頭部は赤褐色、腹部は乳白色。
【蛹】体長は12mm前後。黄褐色。
【成虫】体長は12mm前後。翅を広げると20mm前後、稀に25mm。頭部と後翅は灰白色、前翅は灰黒色。静止時に頭部を斜めに上げている点で他の蛾類と区別できる。
加害する食品
米、小麦、トウモロコシなどの穀類、ササゲなどの豆類、ピーナッツ、アーモンドなどの油糧種子、穀類の粉、ビスケットなどの加工品など。特に穀類での発生が多く、米では玄米、精米、ぬかともに被害を受ける。
生態
幼虫が加害する。直接食品を食べる害の他に、幼虫が糸を吐いて食品を綴って蓑を作ってしまう害も大きい。蓑を作る点が他のが類と異なる。綴った食品の中で成長して蛹化し、成虫となって脱出する。
備考
ガイマイツヅリガ(外米綴蛾)とは、戦前、輸入米を貯蔵していた倉庫で幼虫が米をつづっていたことに由来する。
画像

ガイマイツヅリガ

ガイマイツヅリガの幼虫
関連情報
更新日:2019年02月19日