貯穀害虫・天敵図鑑
ヒメアカカツオブシムシ
和名
ヒメアカカツオブシムシ [カツオブシムシ科]
英名
khapra beetle
学名
Trogoderma granarium Everts [Dermestidae]
分布
インド原産と考えられ、アジア、アフリカ、ヨーロッパ等に分布するが、日本への定着は確認されていない。
形態
【幼虫】老齢幼虫の体長は4.5-6mm。黄褐色~赤褐色で長い毛に覆われている。
【成虫】体長は1.8-3.5mm。黄褐色・赤褐色~黒褐色で、通常、鞘翅に不明瞭な帯紋がある。雌の方が大きく、体色が明るい。飛翔能力を持たない。
加害する食品
穀物、豆類、乾燥食品。
生態
カツオブシムシ類の中では珍しく純粋な貯穀害虫であり、主に貯蔵穀物を加害する。
防除方法
備考
日本では1923年に鳥取の米倉庫で、1960年代に全国各地の醸造所、麦芽貯蔵所で発見されたが根絶された。幼虫は低温、高密度などの条件で休眠状態に入る。マダラカツオブシムシ(Trogoderma)属のカツオブシムシの外部形態は似ており、正確に識別するためには解剖する必要がある。
画像

ヒメアカカツオブシムシの成虫
(左:メス、右:オス)

ヒメアカカツオブシムシの蛹

ヒメアカカツオブシムシの幼虫
関連情報
更新日:2023年10月06日