情報 |
情 報 名 |
概 要 |
詳 細 概 要 |
参考資料など |
1 |
1m深地温の逆解析による小規模ため池堤体漏水の幅・深度推定法 |
安価に実施できる小規模ため池堤体の漏水経路探査法 |
堤体上に設定した1m深地温の分布と熱伝導シミュレーションで求めた1m深地温の分布を一致させる作業(逆解析)により、小規模ため池堤体内部の漏水の幅と深度を推定する方法。必要な機材を購入すれば、ため池を管理する市町村や土地改良区等の現場技術者が自ら実施できる。 |
平成20年度研究成果情報
1m深地温の逆解析によるため池堤体漏水の幅・深度推定法
(PDF 745KB) |
2 |
2次元FEMモデルを用いた氾濫湛水解析法 |
水田の洪水防止機能の評価に使える氾濫湛水シミュレーション法 |
各種水文データが少なく氾濫湛水と灌漑が表裏一体となった水循環過程を対象とする,二次元FEMによる氾濫湛水シミュレーション法を開発した。モデルは,メコン河トンレサップ湖周辺など多くの低平水田域に適用可能で,水田の洪水防止機能の評価にも利用できる。 |
平成18年度農村工学研究所研究成果情報
2次元FEMモデルを用いた氾濫湛水解析法とトンレサップ湖周辺への適用
(PDF 405KB) |
3 |
GISを用いた震度別・規模別の地すべり防止区域・農業水利施設の選別表示技術 |
リアルタイムで地すべり防止区域・農業水利施設の震度選別表示システム |
GISを用いて地すべり防止区域・農業水利施設を震度別、諸元別に表示できる。地震発生地域において点検の必要がある施設を迅速に把握することができる。 |
農業農村工学会誌、75(11),p979-982
GISを利用した農地地すべり予測システムの開発
(PDF 1,369KB) |
4 |
RTK-GPSレベラー |
RTK-GPS測位を利用した被災した水田の再編整理等における効率的な整地・均平 |
本工法は、RTK(リアルタイムキネマティック)-GPS測位により高精度・リアルタイムに高低差をモニターできる。このため、効率的な運土・整地が可能であり、レーザーレベラーを使用する上記技術に比較して作業時間を40%程度短縮することができる。 |
参考1:高精度圃場均平システム
参考2:IT実用化試験(RTK-GPSレベラー) |
5 |
ため池群の洪水危険度の指標化 |
農地防災に使えるため池群の洪水危険度指標の策定法 |
農地防災の面から,ため池群の管理による流出特性の変化や洪水低減機能の発現の仕方について,ため池群の洪水軽減機能の実態と分布型流出モデルによるため池群の洪水危険度指標の策定法を提案した。
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ため池群の持つ洪水危険度の指標化法
(PDF 405KB) |
6 |
ため池底泥土等を用いた環境に優しい盛土工法 |
環境問題から処分の難しいため池底泥土を利用したため池の改修技術 |
ため池に堆積した底泥土は、貯水容量の低下や富栄養化による水質の悪化など環境に悪影響を及ぼしています。一方、環境問題から底泥土の廃棄が難しいのが現状です。底泥土を利用したため池改修技術は、底泥土を一度固化処理したのちに、破砕することで、通常の盛土材として利用でき、耐震性を向上させることができます。 |
固化処理したため池底土をため池の改修に用いる研究
(PDF 1,135KB) |
7 |
グリーンハウスビレッジ構想 |
地域再生エネルギーを利用した住宅と温室を統合した生産システム |
800〜1000戸の集合住宅に温室を併設することで、持続的な食料生産を行うカナダ, レジーナ地区の開発プロジェクト等を紹介する。住宅と温室を統合することで、エネルギー・水・輸送面の効率化が図られるとともに,太陽や地中熱といった再生可能エネルギーの利用,持続可能な開発による食料生産システム。 |
住宅と温室を統合した持続的食料生産システムの紹介
(PDF 1,551KB) |
8 |
パイプラインの曲げ配管とその安全性 |
直管を曲線に敷設して、パイプラインの耐震性を向上させる。 |
パイプラインの屈曲部には、通常、曲管が使用されていますが、地震時には曲管や構造物周辺に被害が集中します。また、曲管は高価で施工も煩雑なため、建設コストが大きくなります。曲げ配管工法は、直管を継手部で屈曲させて接続するため、曲管を省略でき、耐震性を向上させることができます。 |
農業農村整備新技術データベース(ARIC)
可とう性継手による曲げ配管工法
(PDF 2,186KB) |
9 |
パイプラインの地震被害が集中する構造物周辺の減災対策 |
曲管と地盤を一体化して、地震時のパイプの抜けだし被害を軽減する |
パイプラインは、地震時に曲管部における巻き立てコンクリート周辺が最大のウィークポイントとなり、二次被害に直結する場合があります。巻き立てコンクリートに替えて、曲管と周辺の地盤をジオテキスタイルにより一体化することで、パイプの抜け出し被害を大きく軽減できます。 |
農業農村工学会論文集 78(1)、 33-40、 2010-02-25
圧力曲管部軽量スラスト防護工法の設計手法の提案
(PDF 3,239KB) |
10 |
ワイヤレスセンサによる間隙水圧、多重地下水位の観測 |
地すべり地域や液状化地盤の監視システムに利用 できるボーリング孔による間隙水圧、地下水位のケーブルレス測定システム |
ボーリング孔を利用した間隙水圧、地下水位のケーブルレス測定。地上へのケーブル敷設が不要なため一つのボーリング孔で多層の地下水を観測可能であり、復旧時に埋設すればケーブル不要のため極めて簡便に設置可能。加えて、データを長期間に蓄積して一括しての回収が可能、このため、頻繁な立ち入りが難しい状況でも観測が可能である。 |
※準備中 |
11 |
衛星リモートセンシングを用いた高潮農地被害の解析技術 |
津波や高潮による被災農地の被害状況を衛星により解析する |
台風や洪水,高潮など,被害が広範囲に及ぶ自然災害においては,農業・農地の被災状況を迅速に把握する必要がある。1999年9月台風18号時の八代海沿岸における農地浸水と被害を例に,衛星リモートセンシング画像を使い,高潮による農作物への被災範囲を推定する技術を開発した。 |
平成14年度農業工学研究所研究成果情報
リモートセンシングによる高潮・潮風害時の農作物被災範囲の抽出法 |
12 |
過去の地震における水路被災要因と損傷の関係 |
水路の被災要因と損傷の関係からとりまとめた水路の地震対策のための留意点 |
過去の地震の水路被災と平成16年(2004年)新潟県中越地震でのフルーム型水路、コンクリート三面張り水路、鋼矢板型水路、柵渠の具体的な被災要因とその機能損失・修復性の程度と損傷の程度の関係の事例に基づく復旧や対策上の留意点が参考となる。 |
※準備中 |
13 |
開水路系水理構造物のための水理機能診断票 |
被災した水路システム復旧用のカルテを作成 |
もともとは開水路を中心とした水路システムの更新を適切に実施するための現況評価ツールであるが,これを復旧を目的とした診断技術として適用する. |
農業水利システム復旧のための診断技術
(PDF 248KB)
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14 |
環境にやさしいライジングセクターゲート |
樋門の復旧に使える良好な放流特性と静粛性を合わせ持つゲート |
ライジングセクタゲートは、シェル構造の扉体の両端に円盤を設け、この円盤を回転させることで開閉する。頭首工の水位調節施設や防潮水門になどに用いられ、越流時には流水が斜めの扉体を流下することから、良好な放流特性と静粛性を合わせ持つ。また、門柱や上屋がないので、景観保全にも寄与できる。 |
農業農村整備新技術データベース(ARIC)
取水堰土砂吐用ライジングセクターゲートの開発
(PDF 248KB) |
15 |
傾斜地水田の防災管理マップ |
傾斜地水田の防災管理を行うためのマップ作成技術 |
豪雨時の浅層地下水の浸透を詳細予測して防災管理指標を図化している。豪雨時等の土砂崩壊等に注意する必要があり、畦畔草刈を念入りに行って農地変状の監視に留意うべき領域や、畔塗りや代掻き等の浸透抑制を目的とした農地管理と適切な排水管理を行うべき領域を点検できる。 |
農業農村工学会誌78-9(H22)PP.751-754
浅層浸透解析による傾斜地水田の防災管理指標マッブ化
(PDF 2,245KB) |
16 |
高齢者の分布を考慮した避難経路評価 |
住民が自ら操作して避難経路を検討できる地理情報システム |
農村工学研究所で開発したGIS(地理情報システム)「VIMS」を活用して、住民同士が情報を共有しながら、高齢者の避難経路を検討するなどの活動が可能になります。VIMSの特徴としては専門家でなくても操作できるため、住民主体で話し合いをしながら各種の地域づくり計画に利用できます。 |
VIMS(農工研GIS)で情報共有を促進
(PDF 431KB) |
17 |
市町村バイオマス活用推進計画の策定と運営 |
エネルギーと資材の地産地消による復興を目指す |
バイオマス利活用の推進に当っては、地域の諸条件に適した技術の導入、取組効果の把握と客観的検証が重要です。実行可能性を高めるため、地域の力の結集、計画の診断・策定、事業実施、施策評価からなるマネジメント法や情報を提案しますので、地域にあった方策の検討に活用いただきたいと思います。 |
市町村バイオマス活用推進計画の策定と運営
(PDF 266KB) |
18 |
施設整備における配置・色彩・形態等の簡易な予測評価 |
震災復旧復興対策後の景観を予測し、施設整備計画を住民が景観の面から点検できるシステム |
農村工学研究所で開発した景観シミュレーションシステム「ランドスケープメジャー」を活用して、施設整備後の景観を予測しながら、地域住民が景観の面から新しいふるさとの景観を検討することができます。 |
ランドスケープイメージャーで景観予測
(PDF 368KB) |
19 |
資源の地産地消に資するメタン発酵システム |
農業の再生と地域経済活性化へノウハウを利用 |
メタン発酵システムは、運営組織、技術、制度への適合、資金調達をつなぐことにより、資源の地産地消に貢献します。私たちが行っている地域実証のノウハウを、それぞれの地域におけるバイオマス利活用の構想策定、自然循環型農業の促進による地域経済の発展に活用いただきたいと思います。 |
資源の地産地消に資するメタン発酵システム
(PDF 240KB) |
20 |
小規模遠隔地のコミュニティ再編メカニズム |
※準備中 |
※準備中 |
※準備中 |
21 |
植生を用いた細粒土砂流出防止対策の効果 |
新たに造成した土地において利用できる植生を用いた細粒土砂流出防止対策技術 |
農地や沈砂池からの流出する細粒土砂を草地や放棄地へ導いて植生により捕捉する耕土流出防止対策を効果的に実施するため、草地や流入水量などの諸条件と植生による土砂捕捉効果の関係を明らかにした。この情報は、域外からの細粒土砂がため池や農地へ流入するのを防ぐ対策にも応用できる。 |
植生を用いた細粒土砂防止対策の効果
(PDF 201KB) |
22 |
震災時における農村コミュニティ機能 |
中越地震の例から学ぶ震災時に発揮される農村コミュニティ機能について |
中越大震災において発揮された農村コミニュティ機能を、被災住民からの聞き取り調査などによって明らかにしました。発揮されるコミニュティ機能は時系列的に変化し、地震発生直後には安全確認・確保機能が発揮され、避難所に落ち着いた段階では避難生活互助機能などが発揮され、仮設住宅に入居して復興に向かうときに自律的合意形成機能が発揮されることがわかりました。 |
震災時における農村コミュニティ機能
(PDF 322KB) |
23 |
地震・越流に強いため池堤体、農村道路等の構築技術 |
ジオテキスタイルを利用した地震・越流に強い土構造物の構築技術 |
堤防、盛土、水路護岸などの土構造物は地震・洪水によって毎年多くの被害が発生しています。本成果で紹介する地震・洪水に強い土構造物の構築技術は、ジオテキスタイルや土のうで盛土を補強し、越流時の耐侵食性と、耐震性向上を同時に図ることができます。これによりため池や農村道路の防災機能を向上させることができます。 |
参考1:地震・越流に強いため池および道路盛土の築堤技術
(PDF 1,886KB)
参考2:越流許容型ため池 (PDF 430KB)
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24 |
地震に強いパイプラインの浅埋設工法 |
地盤とパイプを一体化して、地震時のパイプの浮上・蛇行を防止する |
浅埋設工法は、パイプラインやボックスカルバートなどの地中構造物周辺の地盤をジオテキスタイルによって一体化することによって、パイプと地盤の変形を抑制し、地震時の地中構造物の浮上や蛇行を防止する耐震性に優れた工法です。 |
農業農村整備新技術データベース(ARIC)
パイプラインの浅埋設工法の研究開発
(PDF 349KB) |
25 |
地盤変動に追随する柔構造底樋工法 |
堤体の変形に追従して、耐震性が高い樋管を構築する |
柔構造底樋は、大きな伸縮・屈曲性と離脱阻止性を備えた継手管路で構築され、堤体内に直接埋設することにより、堤体の変形や地盤の沈下に追従します。そのため、耐震性に優れたため池を構築できます。また、鉄筋コンクリート基礎を省略するで、施工性の向上と経済性を備えた改修が実現できます。 |
柔構造底樋によるため池の改修
(PDF 2,233KB) |
26 |
津波による農地の氾濫解析モデル |
沿岸域の農地の氾濫被害を予測する解析モデル |
河口低平農地における防災対策を検討するため,排水路網の影響を再現できるシミュレーションモデルである.本モデルは,水路網を1次元,氾濫域を2次元でモデル化し,両者を結合させることで,高潮や津波,洪水による農地の氾濫現象を忠実に再現できる。 |
津波による農地の氾濫解析モデル
(PDF 355KB) |
27 |
電磁探査法による迅速な農地の塩害分布調査法 |
津波によって被災した農地の塩分分布状況を非破壊で迅速に測定する手法 |
電磁探査法によって測定される地盤のみかけ導電率は表層土壌の電気伝導度に大きく影響される。この原理を利用して,電磁探査を面的に行うことにより,津波によって被災した農地の塩分分布状況を非破壊で迅速に測定することができる。測定に要する時間は1点あたり数分である。 |
電磁探査による効率的な地下水塩淡境界深度測定法
(PDF 241KB) |
28 |
電磁波を用いた地盤中塩分挙動の非破壊監視 |
除塩対策の評価・検証に利用できる電磁波を用いた地盤中塩分挙動の非破壊監視法 |
地盤中の水分や塩水トレーサの分布やその挙動を電磁波によって非破壊的に監視し、その動態を定量的に評価する技術を開発した(特許「地下汚染監視手法」)。塩害地域における塩水侵入の実態把握や、潅水による回復過程の評価等に活用できる可能性がある。 |
※準備中 |
29 |
農家・地域住民による水路の簡易診断・補修マニュアル |
農家等が直営でできる水路の点検・補修技術 |
小規模なコンクリート水路を対象に,農家や地域住民が自らの手で行えるひび割れ等の不具合の点検方法や、補修に用いる道具類・補修材料の種類と特徴、各種補修材料を用いた具体的な補修手順や留意事項を解説したマニュアルあり,地震により水路に発生した目地の開きやひび割れの応急復旧に活用できる。 |
農家・地域住民による水路の簡易点検・診断・補修マニュアル
(PDF 365KB) |
30 |
農業用ため池が持つ洪水調節機能の指標化 |
ため池の洪水に対する危険度を指標化して評価する |
農地防災の面から,ため池流域における豪雨波形の予測法や流出モデルの有効性を検討し,それらを用いてため池の洪水による堤体の危険度の指標化を試みた。これらの結果は,ため池が持つ洪水調節機能の指標化に役立つ。 |
農業用ため池が持つ洪水調節機能の指標化
(PDF 236KB) |
31 |
農業用フィルダムの長期挙動 |
農業用フィルダムの地震時臨時二次点検に利用できるフィルダムの通常時における計測測定値について |
地震時における臨時点検の二次点検での計測計器類より得られたデータを用いた安全点検が実施される。基本的には、通常時の測定値との比較により安全性を確認するため、長期供用ファイルダムの通常時における状態を評価するための参考となる。 |
※準備中 |
32 |
農業用水路トンネルの緊急点検手法 |
無人で農業用水路トンネルの変状を点検する調査技術 |
流水とともに流下する壁面自動追尾型動画撮影装置を水路トンネル上流坑口より放流することにより,農業用水路トンネルなどのひび割れなどの変状を,無人かつ通水状態で調査する技術である。余震による二次災害の恐れがあり,人力での点検が困難な場合の緊急点検として活用できる。 |
平成22年度成果情報
農業用水路トンネルの変状を無人かつ通水状態で調査する手法
(PDF 1,590KB) |
33 |
複数管路システムにおいて高精度な解が得られる水撃解析の統合環境 |
パイプラインの水理機能に関する被災度を評価 |
もともとはパイプラインシステムの水理機能の災害のリスクを評価するための手法であるが,これを逆に適用して,現地の調査データを基に現状の被災レベルを推定する。 |
大規模地震時におけるリスクを考慮した農業用パイプラインの水理機能評価手法 (PDF 1,480KB) |
34 |
圃場の大区画化に対応した低コストな整地・均平工法(反転均平工法) |
被災した水田の再編整備時等における低コストな整地・均平 |
津波により被災した低平地水田の中には、土砂の著しい堆積、沈下、ガレキ撤去時の重機による地表面の攪乱などにより、ほ場均平を含む再編整備を必要とするエリアがある。本工法は、表土厚さを保ちつつ、水田の再編整備を低コストで行う技術である。 |
平成11年度農業工学研究成果情報
低コスト整地工法「反転均平工法」 |
35 |
防潮堤高さ等が生活環境に及ぼす影響 |
防潮堤の整備が生活環境にどのように影響するかを検討する手法 |
防潮堤が復旧整備された場合、その高さが住民に圧迫感を与えるなど生活環境に大きな影響があることが懸念されます。そのような観点から事前に影響を評価するための手法です。 |
メルテンスの理論等で「囲まれ感」を評価
(PDF 282KB) |
36 |
流域の水田域が持つ洪水緩和機能の経済評価 |
水田域の洪水防止機能を遊水池建設費で代替する経済評価法 |
用排水路を含めた水田域の持つ洪水緩和機能を経済的に評価する新しい方法を開発した。この水田域が持つ洪水貯留能力を遊水地の貯水量で代替評価するために,まず遊水地と水田域の洪水時の貯留及び流出パターンの比較を行い,次に水田域の洪水緩和機能を遊水地で代替する経済評価法を定式化しています。 |
流域の水田域が持つ洪水緩和機能の経済評価
(PDF 231KB) |