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はなの舞の高品位米安定生産のための適正籾数と刈取り時期


山形農試稲作部・庄内・最北・置賜支分場
[部会名] 総合農業
[分科会名]稲
[分類]  (1)

[成果の内容]
  1. 技術・情報の内容及び特徴
    本県の銘柄系統である、はなの舞の高品位米を安定生産するための適正籾数と、 出穂後の積算気温からみた刈取り時期を明らかにした。また、この場合の青籾歩合 による判断の目安を示した。
    1. 整粒歩合75%を確保するには、籾数レベル(粒/平方メートル当たり)30千粒以下では 出穂後の平均積算気温でほぼ850〜950度C、30〜34千粒では900〜1,000度Cの範囲で 刈取る。
      また、整粒歩合75%以上を安定確保するためには、平方メートル当たり総籾数を 34千粒以内の適正籾数にする(図1)。
    2. 必要積算気温以上になると、未熟粒(その他未熟)及び着色粒の増加とともに玄米光沢 が劣り、整粒歩合が低下する(図12)。
    3. 青籾歩合による刈取り始期の判断は、株全体の籾に占める青籾が20(青籾数 平方メートル当たり30千粒以下)〜25%(籾数平方メートルあたり30〜34千粒)を 目安に刈取る(図3)。
  2. 技術・情報の適用効果
    はなの舞の生育指標に基づき、適正籾数の確保が可能であり、倒伏を防止し、 適期内刈取りを励行することにより、高品位米の安定生産が図られる。
    なお、この成果を活用することにより、流通販売に対応した作付面積の 拡大も可能となる。
  3. 適用の範囲
    山形県で栽培されるはなの舞
  4. 普及指導上の留意点


[その他の特記事項]
研究課題名:作況解析試験
予算区分 :県単
研究期間 :平成元年
発表論文等: