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ジャガイモにおけるアブラムシ類の発生消長から見た防除適期
福島県農試・病理昆虫部
[部会名] 総合農業
[分科会名]生産環境
[分類] (2)
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[成果の内容]
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技術・情報の内容及び特徴
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オオイヌノフグリはジャガイモへ飛来するワタアブラムシの重要な越冬源と
考えられる(図1)。
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ジャガイモには有翅型成虫の飛来が5月上旬〜中旬にみられ、それらの有翅型成虫の
飛来・定着により無翅虫は5月中旬から出現し、6月中旬に密度が最高となる。
さらに、有翅型4齢幼虫は6月中旬に出現しはじめ、有翅型成虫は6月中旬〜下旬に
ピークとなる(図2)。
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ジャガイモ圃場におけるアブラムシ類の防除は無翅虫が定着・増殖する5月下旬
(着蕾期)と有翅虫の密度が高まる6月中旬の2回防除が有効と考えられる。
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技術・情報の適用効果
5月下旬及び6月中旬の防除により有翅虫の発生を少なくし、他の作物への移動分散個体
を少なくできる。
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適用の範囲
県内のジャガイモ産地(多雪地帯を除く)
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普及指導上の留意点
特になし。
[その他の特記事項]
研究課題名:ジャガイモウイルス病防除試験
ジャガイモにおけるアブラムシ類の発生消長
予算区分 :県単
研究期間 :昭和62年〜平成元年
発表論文等:平成元年度 東北総合農業研究会で発表