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パソコンによる養蚕農作業日誌分析・経営管理・診断システム


福島県蚕業試験場・養蚕部
[部会名] 総合農業
[分科会名]経営
[分類]  (4)

[成果の内容]
  1. 技術・情報の内容及び特徴
    現状の農作業日誌分析や経営診断、さらに経営設計手法は長時間を要するため、 それらを情報処理機器(パーソナルコンピュータ)を使用してシステム化を行い、 その高度化、迅速化をはかることを目的として、養蚕農作業日誌分析・経営管理・ 診断システムを開発した。本年度までに開発した内容は以下のとおりである。
    1. システム開発機器:NEC N5200/05mark II HDモデル
    2. OSおよびプログラミング言語:PTOS III SX3-BASIC(REV.1.00)
    3. システム開発内容
      前年度までに開発した、養蚕農作業日誌データの入力プログラム、養蚕農作業日誌の 分析プログラム、各種経営台帳の作成・管理プログラム、生産費分析による経営診断 プログラム等のシステム化を図り、さらに線形計画法プログラムの本システムへの 組み込み、および本システムを用いて養蚕における線形計画法の適用実証方法について 検討した。また、本システムを円滑に進めるためのユーザーズマニュアルを作成し、 本システムの操作方法や効率的な利用方法を確立した (表1)。
  2. 技術・情報の適用効果
    1. 農作業日誌分析から経営管理、経営診断にいたるまでの処理がほぼシステム化される ため、極めて短時間に処理できる。
    2. 養蚕について線形計画問題で定式化することが可能となるため、分析農家の 精緻かつ総合的な経営診断、経営予測が行える。
    3. 本システムのユーザーズマニュアルを作成することにより、養蚕経営分析・診断が 円滑に進められる。
  3. 適用の範囲
    養蚕技術指導所、一般養蚕農家
  4. 普及指導上の留意点
    本システムによる経営分析方法およびシステム操作方法の習得


[その他の特記事項]
研究課題名:パーソナルコンピュータによる養蚕農作業日誌分析・経営管理・
      診断システムの開発
予算区分 :県単
研究期間 :昭和63年〜平成2年
発表論文等:東北蚕糸研究報告第14号(1989)